求められて

今年の初め声が出にくいという方からお問い合わせがあり、レッスンしましょうねという話になっていたのだけど、コロナでなかなか県をいくつも越えてのレッスンができないままでいた。そして、やっとオンラインでお願いしますというところに話が落ち着いた。

ごくたまに、声の問題を持ちかけられることがある。これまでにも、かすれ声で声が出ないというおばあちゃまのご家族からレッスン依頼を受けたり、高齢者施設での発声指導について聞かれたりした。その度に分からないことは調べて、私なりの言葉でお伝えするようにしている。自分は医者でも音声学の研究者でもないので、医学的なことは本に頼ることになるのだけど、なんとなく、自分の声に関する悩みやこれまでの経験から、あれ?これはこういうことじゃないかな?と思って一緒にやってみたらうまくいった、ということも多い。

声は見えないだけに、レッスンと言ってもなかなか大変である。だけど、だからこそおもしろくて続けてきちゃったんだよな、と思う。自分が歌うことについてはすっかりモチベーションが落ちているのだけど、求める人がいてくれればモリモリと力が湧いてくるのが不思議である。




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