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雨と宝石の魔法使い

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雨と宝石を支配する魔法使いが出会う人と世界を少しずつ救っていく物語。
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#ファンタジー小説

雨と宝石の魔法使い 第一四話 帝国の終わりに。

「ルルーシュ、しっかりしろ!」 「大丈夫だ…この国も、この文化も守ってやる」 頭から血を流…

函館次郎
1年前
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雨と宝石の魔法使い 第十三話 傘(ピエール・オーギュスト・ルノワール) 後編

ピエールとルルの二人はカフェを出てセーヌ川に向かった。雨はまだ降っている。幾分弱まっただ…

函館次郎
2年前
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雨と宝石の魔法使い 第十二話 傘(ピエール・オーギュスト・ルノワール) 前編

雨が降り続いている。 ピエールはパリの裏通りを歩いていた。今日は久しぶりに昼間にルルーシ…

函館次郎
2年前
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雨と宝石の魔法使い 第十話 ある肖像画 後編

「この画家って、肖像画なんて描かなかったと聞いていますが」 「ええ、なのでこれが本物なの…

函館次郎
2年前
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雨と宝石の魔法使い 第八話 図書泥棒ー後編

校舎の外にでると、快晴だったはずなのに、強い雨が降っていた。露露ちゃんは傘も差さずに一直…

函館次郎
2年前
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雨と宝石の魔法使い 第七話 図書泥棒ー中編2

1週間後。あれから露露ちゃんは本当に姿を現さなくなった。もう会えないのだろうか…心にぽっ…

函館次郎
2年前
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雨と宝石の魔法使い 第六話 図書泥棒ー中編1

僕は東大の学内で見かけた昔の話し方でしゃべる少し変わった超絶美少女の露露ちゃんと知り合い、成り行きで図書泥棒を探すことになってしまった。 「でも、やはり泥棒案件なら警察に任せた方が良くないですか?」 「阿呆が。この大学は最高学府で歴史も古い。つまり、国から払い下げられた貴重な蔵書が多い。それを100冊も盗まれたなんてことがバレてみろ。どうなると思う?」 「罰せられるんですかね」 「補助金が出なくなるかもな。学費があがるかもしれん。場合によっては貴様ら生徒は一人も図書館に入