雨と宝石の魔法使い 第六話 図書泥棒ー中編1
僕は東大の学内で見かけた昔の話し方でしゃべる少し変わった超絶美少女の露露ちゃんと知り合い、成り行きで図書泥棒を探すことになってしまった。
「でも、やはり泥棒案件なら警察に任せた方が良くないですか?」
「阿呆が。この大学は最高学府で歴史も古い。つまり、国から払い下げられた貴重な蔵書が多い。それを100冊も盗まれたなんてことがバレてみろ。どうなると思う?」
「罰せられるんですかね」
「補助金が出なくなるかもな。学費があがるかもしれん。場合によっては貴様ら生徒は一人も図書館に入