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一般人女性がゼロから考えるColabo問題


はじめに

わたしは、少しばかり時間が余っている一般人女性である。
10年以上裁判所職員(裁判官ではない。)として働いていたのだが、訳あって退職してそろそろ1年が経つ。その訳は話せば長くなるので割愛するが、貯金も尽きてきたのでそろそろ就職活動をするかと考えていた2022年末、知的好奇心が抑えられない出来事に接した。

共産党と強いつながりがあるColabo代表仁藤夢乃氏(以下「仁藤氏」という。)の不透明な会計報告を明かすべく、暇空茜と名乗る一般人男性(以下「暇空氏」という。)が、東京都に対し住民監査請求を行なったところ、その請求が認容されたというのである。

わたしは裁判所職員であったので、市民オンブズマンが起こす訴訟も見聞きしたし、それ以外の個人が活動する場面も見てきた。彼らには熱意があったが、共感できる部分が少なく、活動している動機もわたしには理解できなかった(彼らもわたしに知って欲しいとは思っていないと思う。)。
しかし、この暇空氏はどうだろうか。
年齢が比較的近く、動機も比較的わかりやすい。端的に言えば、暇空氏自身がクリエイター側だったためイラスト等を燃やされるのは耐えられないということ。
暇空氏が大衆の理解を得ようとしている点も好感が持てた。「共感」ではなく「理解」である。暇空氏は、この件をクリエイターの問題に限定していない。SNSでの発信が問題となる昨今においては「表現の自由」と他者の権利の侵害は切っても切り離せないだろう。現に、仁藤氏のSNS上での発信がことの発端になっているし、その仁藤氏の発信は『他者が「表現の自由」を行使して描いた絵』に対していわゆるお気持ち表明をしているものである(表現の自由戦士という言葉は嫌いなので、念のため。)。
今から追うのは少し遅いかもと思ったが、知的好奇心には勝てなかった。
時間がある限り、暇空氏とColaboの諸々の出来事を追っていきたいと思う。今回は、現時点までを振り返る。

温泉むすめ問題

時を遡って、最初から順に見てみよう。
2021年11月15日、仁藤氏は以下のようなツイートをしている。

仁藤夢乃氏のTwitterより
特にセンシティブな設定にはされていなかったのだが、仁藤氏の気持ちに配慮して画像はマスキング

「性差別」で「性搾取」とのことである。
本当にそうなのか?わからないことはまずググってみる。

◆温泉むすめプロジェクトとは
 温泉むすめは、アニメや漫画、キャラクターや声優などのIP(IP:Intellectual Property)を通じて、日本全国の温泉地や地方都市の魅力を国内外に発信するために作られた「地域活性化プロジェクト」です。

 具体的には全国の各温泉地をモチーフとした想像上の二次元キャラクター(人ではなく架空の神様)を制作し、コミックやノベル、アニメーション、音楽など多面的な展開を実施。全国の温泉地に任意でキャラクターを利活用(温泉地がキャラクターを使う場合はロイヤリティ&ライセンス費用など一般的なIP利用にかかる費用をすべて無償で提供)いただきながら、キャラクターを演じる声優による現地ロケやトークイベントを温泉地で開催することで温泉地や地域の魅力を幅広く伝え、現地への来訪を促進することを目的としたプロジェクトです。

温泉むすめ公式サイト(https://onsen-musume.jp/)より

(ふむふむ、公式サイトを読むと、温泉むすめは地域活性プロジェクト、
 東日本大震災で代表の地元福島が被災し、東北の地域復興、
 そして日本の文化的価値に目をつけて、温泉を擬人化した、と。)

架空の神様という設定上、年齢、見た目や性格が現実とかけ離れていることは、アニメや漫画ではよくある一般的なことではないかと思う。
仁藤氏に問いたいのだが、これは誰が(何が)性搾取されてるのか?
例えば、殺人罪であれば、明確な被害者が存在する。人の生命は等しく尊い。その生命が奪われないように、刑法199条は殺人罪について定めている。法律によって守られる利益のことを保護法益といい、殺人罪の保護法益は、人の生命である。 また、窃盗罪の保護法益は他人の財物、というように物も守られるべきである。
このように、何かを悪いとするならば、相応の守るべきものが必要ではないかと思う。
わたしは、同性のかわいいキャラクターが好きだし、異性のものも好きである。現実と二次元のキャラクターの好みとは一致していないし、現実と二次元を分けて考えている人が多数だと思う。
もし仮に、こういうものに嫌悪感を抱く方がいたとして、「嫌いだから」で排除することは可能だろうか。好き嫌い自体が曖昧な基準であり、自分の中でもはっきりと決めることはできず、不可能である。善か悪か、好きか嫌いか、敵か味方か、自責思考か他責思考かという二元論で考えてしまっているのがそもそもの間違いなのである。

AV新法の影にもColabo

2022年6月にAV出演被害防止・救済法(以下「AV新法」という。)が成立した。
6月15日に成立し、同月22日に公布、同月23日に施行という、当時でも異例だと認識するスピードでの施行だった。
本音として、仕事を辞めててよかったと思った。絶対トラブルが起こるに違いないと。国の立法府は国会なのであるが、議員立法は穴だらけなことが多いのである。彼らは法律の専門家でも、法律実務に携わることもないからだ(ただの愚痴)。
しかし、事態は想像の斜め上をいっていた。

wikipedia(AV出演被害防止・救済法)より

契約から1か月は撮影ができず、全ての撮影終了から4か月の公表禁止…
公表から1年間は無条件に契約を解除することができる…
施行日が早すぎる。どの会社も対応できないじゃないか。少なくとも1か月以上は仕事がなくなるという、Twitter上では業界の方々の悲鳴が聞こえていた。
そんな時に、次のツイートが炎上した。

郡司真子氏のTwitterより

違和感がないだろうか。
「福祉に繋がることができます」?繋がるってどういうこと?生活保護を受けられるということかと思ったが、そう単純な話でもなさそうだ。
このアドレスにアクセスすると女性人権センターKEYなるウェブサイトに辿り着く。KEYの運営団体が一般社団法人Colaboとなっている。灯火という当事者ネットワークを作っていることもわかる。それにしても、KEYも灯火も内容がスカスカだ。この内容で連絡しようと思う女性はいないだろう。
あまり深く追及すると本筋から外れてしまうので、AV新法の関係は別の機会に譲りたい。
ちなみに、郡司真子氏が仁藤氏の組織だと気付いていなかったという線は薄い。

郡司真子氏のTwitterより
KEYの投稿以前に、仁藤氏が安倍元首相が銃撃された後のツイートが物議を呼んだ際にも「連帯」

暇空氏、動く

TwitterがAV新法の件で荒れていた8月、暇空氏は仁藤氏についての記事、動画投稿を始めた。
以下しばらくわたしの自語り。

あくまで一般論であるが、行政(特に地方行政)に対して、生活保護の申請をしたいのに通してもらえないとか、こういう備品を市町村で買って欲しいのにどこに頼めばいいかわからないというような相談を、地方議会の議員に頼るというような話を聞いたことがある人は多いのではないだろうか。

わたしは、ちょうどこの時期だったと思うが、安倍元首相が亡くなり、今のままじゃいけないと漠然と考えていた。退職する前から政治に興味を持ち始め、退職後は複数の政党に秘書の募集がないか問い合わせたりもしていた。統一教会問題が出てきて、「そりゃ秘書募集してないわけだよねぇ」と考えていたりしていた頃だ
(秘書というか事務員というか、関われればボランティアでも良かったのだ。)。
知人から「知り合いの議員の人を紹介しようか?」と願ってもない誘いがあった。
「すごくお世話になっていて、良い人だから助けになってくれると思う。」と。
少し嫌な予感がして、「へー、どこの政党の人?」と、尋ねた。返ってきた答えは
「共産党の人だよ」

そうか、共産党か。
生活保護の人も頼るのは共産党だ。
前の職場の労働組合も共産党系だ(これはまた後日に。)。

正直言って、いいイメージがない。
仁藤氏が嫌うものが「性搾取」なら、わたしが嫌うのは「貧困ビジネス」に「奴隷労働」だ。
生活保護、医療費還付、奨学金、募金に寄附金。
かわいそう、皆平等というイメージの裏側にあるお金の匂いが嫌いだった。
おそらく決定的に嫌いになったのが、労働組合での活動の枠組、取り組み方だ。平日の夜や休日に中身のない話を聞き、交渉をしても公務員なので民間水準に合わせた変動しかしない。これは果たして意味のある行動なのだろうか?組合費は本当に必要なのか?一人何千円の組合費は年間に直せば何万円かにはなるし、上位団体の単位では何千万円以上の収支になる。
組合活動の不思議なところは、その収入が一部を除いて下部組織に支出されるので、何にいくら使ったか具体的に把握するには全ての組織(支部まで含む。)の支出を確認しないとわからない点だ。

というように、わたしは共産党アレルギーなのである。
ただのアレルギーとその原因で、非難や差別する意図は全くありません

隙あらば自語り

暇空氏の話に戻そう。
振り返って気付くのだが、暇空氏は確実に反応を見ながら進めていたのだと思う。
10月頃、仁藤氏はColaboのラッピングバスの経年劣化部分を「誰かに傷つけられた」かのように言い始めた。
この頃になると、ラッピングバスの過去の写真で検証をしたり、バスのタイヤの検証をしたりと、カウンター攻撃が繰り出される。舐められたら負けという暇空氏の執念を感じる。そして、ラッピングバスの話から、この件はついに活動報告や会計報告の方面へと波及していく。
メインは東京都若年被害女性等支援事業とその会計報告の問題へと移る。

そして住民監査請求へ

ここからは直近3か月分を振り返る程度で済むので(なお膨大)、要点だけ時系列順で紹介する。ぜひ自分の目で確かめてみてほしい。
リーガルハラスメント記者会見を見ながら暇空氏がマスキングを剥がす方法を視聴者に教えてもらう様子だったり、ちょっと顔見せしただけのつもりの足立議員が炎上していったり、刻一刻と状況が変化していくのを体感できる。
(そのうち別の記事で公開したらリンクを貼るかもしれません。)

  • 有識者会議から見るWBPC、ナニカグループ

  • リーガルハラスメント記者会見       (2022年11月29日)

  • アンバサ弁護士と2回の懲戒請求

  • 【番外】アンバサ弁護士とヤフバサ弁護士

  • 「Colaboと仁藤夢乃さんを支える会」83−1に(2022年12月11日Colabo発表)

  • 【番外】共産党「盗撮や痴漢に反対します」

  • 東京都「住民監査請求認容」          (2022年12月28日)

  • 【番外】赤い羽根共同募金炎上         (2023年 1月10日)

  • 足立議員参戦                 (2023年 1月17日)

  • 【番外】足立議員が語る本質とは

  • 【番外】音喜多参院議員質問主意書提出     (2023年 1月23日)

  • Colabo「カンパ募集」              (2023年 1月28日)

  • 暇空茜「弁護士を3人提訴しました」       (2023年 1月30日)

  • 東京都「福祉保健局解体」           (2023年 1月30日)

最後に

いかがでしたか?
Colabo問題は闇が深くて真相はわかりませんでした!(アフィブログ風まとめ)

わたしは、アンバサ弁護士の懲戒請求の弁明書を事前に読んでいなかった点がセブンナイツの序列を表しているみたいで少し切なくなる(でも大爆笑した。)。

これからはできる限りリアルタイムに情報を更新していきたいと思います。
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