見出し画像

老害+成金=

最初の年末を迎えることになった。
他店のおこぼれを貰っている状態なので、相乗的に売上は先月よりも上がっている。
年内は準備期間なので、あまりどうでもいいが、ただ目先の売上が欲しいための打ち手が多く導入された。

本事業の社長の人間性がようやく見えてきた。
ざっくり言えば、平成初期の田舎の成金だ。
本業を見ていないが、たぶん経営技術もそこまでないと見える。

経営者をたくさん見てきたが、大きく大事なことが2つある。
1つは、懐の大きさ。これはカリスマ性を感じさせる部分にも大きく現れる。
視野の広さや、従業員への役割分担、金銭の部分など、多岐に渡って発揮される力でもある。

今の社長に見えるところは、現場への必要以上の介入、口先だけの投資、狭い視野と時代錯誤の考えなど、カリスマ性は感じられない。
従業員に対する不平不満を口にすることもあり、なかなか困ったものだ。

2つめは、論理的思考。これは歳を重ねて、ある程度の役職についた場合に必要となる。
感情論とエネルギーだけで走り切れるのは20代までだろう。
そこからは責任を必要とされるし、全てにおいて納得が必要となる。
さらに、従業員教育もこれされあれば、お互いにストレスなくベクトルを合わせられる。

これも現状は、感情論と打ち手で進めているだけだ。
だからこそ裏付けがなく、ただやってる感のみが漂っている。
周りは騙せても、僕は騙せない。
ハラスメントに近い形で、今まで運営した来たのだろうと、背景が見えてくる。

かねてから売上について、「あと一歩なんだよなぁ」と嘆いているが、単純に考えなしの打ち手だと答えが出た。
本人は気付いていないので、なかなか難しいところだ。
思いついた打ち手の戦術で乗り切れるほど、飲食店は甘くない。
これは僕自身も経験していることで、やはり結果を出している人は皆、同じように思考を深め、慎重に行動している。

もちろん打ち手の連打で成功する例もあるが、それには圧倒的な財力が根底にあり、それに加えてセンスが磨かれているという、あまりにも凡人離れした者だ。
そんな人はなかなかいないので、しっかり考えることが近道である。

2月からはスポンサーとして存在するので、ある程度の言葉は聞くが、わがままの度合いを制限していかなければいけない。

自分自身が高い能力を持ってから思うことは、いつも上の人間が邪魔をするということだ。
日本がダメになるのも、この世代が中心だからだろう。
今までの教育のあり方を見直さなければ、馬鹿な人間が製造されるだけだ。

なんとなくでやってきた子育て、教育、会社、政治。
いつテコ入れをするか全く見えないが、自分の管理下だけでもテコ入れせねば潰れてしまう。

ベトナム料理を主軸に運営しているので、国際化の一端となると銘打っているが、こんな考え方では日本の恥だ。
ベトナムも今はかなり上がっているので、いつまでも奴隷のような扱いしていると、すぐに足元をすくわれるだろう。

とりあえず今月は現場をまわしながら、店舗コンセプトと企業理念の材料を探そうと思う。
今はレストランどころか、飲食店としても危うい。
ただの成金のおままごとから脱出しなければならない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?