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一口馬主からの卒業

友人に誘われて一口馬主を始めたのがおよそ3年前のこと。そこから2頭の馬に出資して、成長を見守ってきましたが、残念ながらどちらも勝つことが出来ないまま引退することとなり、私自身も出資している馬がいなくなったこの機に一口馬主から卒業することにしました。

もしどちらかでも勝ち上がって有名なレース、もっと言えば賞金の高いレースを勝ってくれるようなことでもあれば、その資金を元手に新馬に出資するということもしたかもしれませんが……血統が良かったり体格がしっかりしていたりするような馬は大体人気が集中して抽選になってしまうことが多いので、結局買うことができず、今と同じように出資馬がいなくなって辞めていたということも普通にありそうです。

何より昨今の情勢によって、愛馬を応援するために競馬場を訪れたり、口取り式というレースに勝利した馬と一緒に撮影するというイベントに参加できなくなったりという、一口馬主ならではの体験ができなくなったことによって続けるモチベーションを大きく削がれてしまったのは否めません。

それこそ最初に出資したマスカテルという馬は、まだ気軽に競馬場を訪れたり出来る時にデビューしていたので、初めて阪神競馬場にも行って、近くで写真を撮ったり、直線で声を上げて応援したり、勝てなかったもののそれなりに楽しい時を過ごさせてもらったのですが、先月引退した子に至っては一度も現地で見ることもできないまま引退することになってしまい、メールや会員サイトで負けたことを知るだけの残念な結果に終わってしまいました。

という訳で、しばらくの間この世界から離れようと思いますが、もともと大河ドラマを見る習慣がある家に育ち、折に触れて差し込まれる馬が疾走するシーンをよく目にしていたこともあって、幼い頃から馬という生き物が好きなので、世の中が落ち着いて牧場や競馬場に気軽に足を運べるようになれば、またどこかのクラブの会員になって、今度は「一喜」一憂できればなと思います。


追伸

引退した2頭のうち、1頭は地方競馬で現役続行(初勝利できたとか!)、もう1頭も繁殖牝馬になりましたので、機会があれば労いにでも行きたいものです。

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