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地雷部-log俺デッキフィーチャー#12 繚乱たる神歌の連鎖!青緑キリコグラスパー

1.はじめに

地雷部-logをご覧の皆様、ご無沙汰しております。
梅の花香しき今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。OMOchiです。
普段は発表されて間もないカードを組み込んだデッキを作成しては寄稿してきましたが、今回はそのようなポリシーを抜きにしたデッキを持ってきました。

「本当に強いの?」と少し訝しんだ方へ。

ご安心ください、【5Cドラサイ】を倒しただけの実力は有ります(実話)。

そんなデッキレシピがこちら。

2.デッキレシピ

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サムネイルでも描写されておりますが、《流星のガイアッシュ・カイザー》《スクリプト》も、このデッキには居ません。

ガイアッシュみたいな高額カードや、スクリプトみたいな高騰カードには手が届かない、でもキリコグラスパーは使ってみたい……」
という貴方と同じ目線で、このデッキを作成しました。
また、《ガイアッシュ》《スクリプト》を採用した【青緑キリコグラスパー】において、
《スクリプト》は『《ガイアッシュ》の手札増加能力と相性が良い』だけに留まる、《エンペラー・キリコ》の試行回数を増加させるためのカードであり、当の《ガイアッシュ》は『コストを踏み倒すビートデッキ(【鬼羅star】、【モモキングダムJO】等)に対して強く出れる』ために採用されている傾向にあります。
このため【赤単我我我】や【5CVolzeos】といった、召喚を中心としたデッキに対しても対抗するために彼らを採用せず、明確に妨害できるS・トリガーを持つカードを中心に採用しました(これは筆者のデッキに対するジンクスですが、特定のデッキに強く出れるより、オールラウンダー気味に寄せた方がデッキの握り具合は面白くなると思っています)。

地雷部-logは何時でも、自由で気ままな趣味のデュエマを愛する貴方のそばに居ます。

前置きはここまでにして、各カード採用理由ならびにデッキの動かし方の解説に移りましょう。

2-1.採用理由

《フェアリー・ライフ》《フェアリー・Re:ライフ》《地龍神の魔陣

このデッキの初動です。《Re:ライフ》ならびに《魔陣》に関してはG・ストライクを持つ初動なので4枚ずつ、《ライフ》に関しては再現性を上げつつも受け札にデッキスロットを譲る為に、2枚のみの採用としました。
あと、《魔陣》は3枚、つまり2ターンめに発動する段階ではデッキ内の約1/9にも及ぶデッキ内のカードを把握・ならびに並び替えできるという利点を、このデッキでは最大限活用出来ます。

《フェアリー・ソング》

4マナの状態で発動することで次のターンに手札から単色カードをマナチャージした場合の使用可能マナが7になります。このため、最速で《イザナミテラス》の効果で、8マナ以下のコストを参照できます。
当該コスト帯には無限ループに突入できる為のキーカードである《グレート・グラスパー》、ならびに《エンペラー・キリコ》が居るため、前述したクリーチャーに進化するためにも積極的にマナを増やします。その為に4枚採用。

《神秘の宝箱》《八頭龍 Ace-Yamata/神秘の宝剣》

デッキ内のキリコ、ならびにシャコをマナに埋めます。デッキ内のクリーチャーの内訳も確認できますので、ループコンボの開始ターン、ならびにどのような展開ルートを採るのかを憶測するための指標として下さい。

また、《yamata》は万が一にもこちらの動きを強く妨害するクリーチャーが出てきた際にそれらを破壊し、そこから直接無限ループへ突入する役割を担わせるため2枚のみの採用としましたが、それだけに留まらない膨大な戦略の幅を持っております。
そんな《yamata》が如何に偉大なクリーチャーであるかについて、こちらの記事についても言及されておりますので、併せてご覧下さい。

(掲載許可を下さったのまろかさんへ 改めて感謝申し上げます)

《青狼の王妃 イザナミテラス》《グレート・グラスパー》《連鎖類超連鎖目 チェインレックス》

この3種でループします。《イザナミテラス》《グレート・グラスパー》に関してはそれぞれ無限ループの中核となるカードであるため4枚ずつの採用としましたが、《チェインレックス》はマナゾーンに1枚でもあればそこからループするため、2枚のみの採用としました。
詳細なループ手順は、後述の『デッキの動かし方』をご参照ください。

《エンペラー・キリコ》

先述したループパーツがほぼ全部デッキの中に埋まってる……なんてことも、このデッキでは頻発します。
もしそのような場合は《イザナミテラス》からこのクリーチャーへと進化し、直接デッキから場に出してしまいましょう。
主に7マナ以上有っても《グレート・グラスパー》《チェインレックス》がマナゾーンに無いという場合にご活用ください。

《水上第九院 シャコガイル》

本デッキの大トリを務めます。こちらも無限ループの終わりに1枚でもマナゾーンに有れば良いので、2枚のみの採用としました。

《ドンドン吸い込むナウ》《ドンドン水撒くナウ》《スパイラル・ゲート》

紹介した順に、
・山札のうち自分だけに公開された領域を増やしつつもデッキ内のクリーチャーの内訳を弄ることができ、それでいて敵味方問わずクリーチャーを退去できるカード

・マナゾーンへのアクセスを可能にしつつ、高コスト帯の多いこのデッキにおいて5コスト以上の働きをするカード

・手札事故要因にならない汎用除去カード
として採用しました。
これらのカードは『自分のターン中手札に来ても、全く手札事故として機能しにくい』ことを前提条件として採用しましたが、紹介したカード以外に良い案が有れば、コメントにて書き込んでくださるとありがたいです🙇‍♀️

2-2.デッキの動かし方

基本的には7マナ以上、かつマナゾーンに《グレート・グラスパー》《チェインレックス》が各一枚ずつある状態になるまでマナ加速します。
頃合いを見て《イザナミテラス》を場に出し、登場時効果で8マナ以上に増やした所から《グレート・グラスパー》に進化して、無限ループが発動します。その手順とは下記の通りです。

2-2-1.無限マナブーストシステム

①:《グレート・グラスパー》の攻撃時、能力でマナゾーンからパワー14000未満である《チェインレックス》を場に出す。

②:
《チェインレックス》が出たことにより、自身の効果でコスト8の、マナゾーンに有る《グレート・グラスパー》を攻撃中の《グレート・グラスパー》にneo進化。
neo進化した自身の効果により、自身をマナゾーンへ置く。

③:
《チェインレックス》の効果により、先程マナに置いたグラスパーよりコストが2低いコスト6のクリーチャーである《イザナミテラス》(手順②の段階において、マナゾーンへと送られている)を場に出す。

④:
《イザナミテラス》の効果により、山札の上1枚を手札かマナゾーンへ。その後、マナゾーンから《グレート・グラスパー》(手順②の段階でマナに置いたもの)を場に出す。

⑤:登場した
《グレート・グラスパー》の能力で、《チェインレックス》をマナゾーンに置く。
これにより手順①の盤面に戻ったため、デッキのカードを1枚ずつ手札かマナに振り分けるループコンボが成立します。

こうしてマナと場に《グレート・グラスパー》が3枚以上、《水上第九院 シャコガイル》が1枚以上揃ったら手順を切り替えて、シャコガイルを出していきましょう。

2-2-2.水上第九院 建設

①´:《グレート・グラスパー》の攻撃時、能力でマナゾーンからパワー14000未満である《チェインレックス》を場に出す。

②´:
《チェインレックス》が出たことにより、自身の効果でコスト8の、マナゾーンに有る《グレート・グラスパー》をバトルゾーンへ。
こうして出した
《グレート・グラスパー》の効果により、攻撃中の《グレート・グラスパー》をマナゾーンへ置く。

③´:
《チェインレックス》の効果により、先程マナに置いたグラスパーよりコストが2低いコスト6のクリーチャーである《イザナミテラス》(手順②´の段階において、マナゾーンへと送られている)を場に出す。

④´:
《イザナミテラス》の効果により、山札の上1枚を手札かマナゾーンへ。その後、マナゾーンから《グレート・グラスパー》(手順②´の段階でマナに置いたもの)を場に出す。

⑤´:登場した
《グレート・グラスパー》の能力で、《チェインレックス》をマナゾーンへ。
これにより《グレート・グラスパー》が2体場に出ている状況となります。

⑥´:
《グレート・グラスパー》の攻撃時、手順②´で出したグラスパーと攻撃中のグラスパーの能力によりマナゾーンからパワー14000未満のクリーチャーが2体場に出せる為、該当するクリーチャーである《チェインレックス》、ならびに《水上第九院 シャコガイル》を出す。

⑦´:
《シャコガイル》の効果で自分の墓地のカードを全てデッキに戻す。
更に、
《チェインレックス》が出たことにより、自身の効果でコスト8の、マナゾーンに有る《グレート・グラスパー》を攻撃中の《グレート・グラスパー》にneo進化。
neo進化した自身の効果により、自身をマナゾーンへ置く。

⑧´:
《チェインレックス》の効果により、先程マナに置いたグラスパーよりコストが2低いコスト6のクリーチャーである《イザナミテラス》(手順⑦´の段階において、マナゾーンへと送られている)を場に出す。

⑨´:
《イザナミテラス》の効果により、山札の上1枚を手札かマナゾーンへ。その後、マナゾーンから《グレート・グラスパー》(手順⑦´の段階でマナに置いたもの)を場に出す。

⑩´:登場した
《グレート・グラスパー》の能力で、《チェインレックス》をマナゾーンに置く。

このようにしたら、無限マナブーストシステムを再度繰り返して自分の山札の枚数が5枚以下になるまでループさせます。そうなり次第ターンを渡し、《シャコガイル》の効果でデッキの中身全部ドローしてEXWINという流れが、このデッキの動かし方です。

2-3.頻発する状況例ならびに解答

Q.マナゾーン(7枚以上)に《キリコ》が居ても《グレート・グラスパー》《チェインレックス》が揃ってない場合はどうしますか?
A.《イザナミテラス》から《キリコ》を場に出しましょう。複数体《グレート・グラスパー》が場に出た場合は、効果で自身をマナゾーンへ置けるため、ループに必要な条件のひとつである「マナゾーンに《グレート・グラスパー》が2枚以上有る」を達成しやすくなります。
もし《グレート・グラスパー》が2体以上捲れた場合は、《グレート・グラスパー》《グレート・グラスパー》にNEO進化させた上で、《グラスパー》の効果で《キリコ》をマナゾーンへ送り、《グラスパー》の攻撃時に場に出した《イザナミテラス》から《キリコ》に進化、攻撃中の《グラスパー》をデッキに戻して再抽選を行います。
この際《八頭龍 Ace-Yamata/神秘の宝剣》も捲れている場合は《グラスパー》《yamata》を共々マナゾーンへ送り、《チェインレックス》《シャコガイル》が当選する確率を上げましょう。

Q.《グラスパー》が1枚しか捲れなかった場合はどうしますか?
A.《グラスパー》の効果で《キリコ》をマナに埋めます。
その後、他に捲れたクリーチャーの中で《チェインレックス》《yamata》《イザナミテラス》などのように、マナゾーンから場に出せる能力を持つクリーチャーが居るならば、それらを活用して《キリコ》を出し直しましょう。山札のクリーチャー全部出すくらいの勢いが大事です。

Q.キリコ》を出していいタイミングがわかりません。
A.マナゾーンに《グレート・グラスパー》《チェインレックス》が無い、またはループに必要な枚数に足らないなら、すぐに出しても良いでしょう。
筆者自身も行き当たりばったりで場に出しています。

Q.なかなかループに必要なパーツが《キリコ》の効果で揃いません。
A.キリコ》の効果で場に出したクリーチャーと、デッキに戻したクリーチャーの順序を覚えておくと良いでしょう。
このデッキは《チェインレックス》《yamata》《イザナミテラス》《グラスパー》等、マナゾーンを経由して再展開可能なクリーチャーがデッキ内クリーチャーの大半を占めているため《キリコ》を場に出し直しやすく、登場時効果による(ほぼ)確定ガチャが発動しやすいので、デッキの中にあるクリーチャーとその順番を固定化しやすいです。これでループパーツを揃えましょう。
これ以前の段階で《神秘の宝箱》《八頭龍 Ace-Yamata/神秘の宝剣》によりデッキを見ていた場合は、より一層《キリコ》の効果によりループパーツを揃えやすくなります。

Q.運だけじゃないですか?
A.そういうデッキです。

2-4.改造案

このデッキは『必ず勝てる』ギミックを内蔵したデッキであるため、ループのためのカードが足りない、または使えない状況に陥った際に『必ず負ける』というリスクが存在します。その状況を辛うじて改善するためのカードや、少し足を伸ばして勝てるためのギミックを強固にするためのカードを、ここでは紹介していきます。

《お清めトラップ》

【グルメ墓地ソ】等の墓地を使用するデッキへの対策として推奨します。マナも増やせるのでお🉐

《スローリー・チェーン》

数あるこのデッキの天敵の一つである《アルカディアス・モモキング》に睨みを効かせつつ、ただでさえ心許ない受け札を増やすためのカードです。

《サイバー・N・ワールド》

手札と墓地を同時に管理するデッキに大打撃を与えつつも《キリコ》に進化可能であるカードであり、且つ万一にも自身のリソースが枯渇した場合の対応策として採用していた時期がありました。
また、ループ過程の最後に《シャコガイル》と一緒に出すことで、自身の手札・デッキ・墓地の合計が5枚以下なら相手にターンを渡すことなく勝利できるという方法も有ります。当初はこのプランで記事を書こうとしましたが、読者ならびに筆者への負担が大きいため非採用としました。

その他除去効果を持つクリーチャー以外のカード

《エンペラー・キリコ》を採用した都合上、クリーチャーに頼ることの難しいこのデッキにおいては除去効果を持ったクリーチャー以外のカード(特に、水文明/自然文明を含むものが望ましい)がとても重宝します。
《大地門 ライフ・ゲート》《B.F.F.モーメント》をはじめ、マニアックな所なら《Dの爆撃 ランチャー・ゲバラベース》、他の文明を混ぜるならば《A・A・A》《ドンドン火噴くナウ》など、組み合わせは多岐に渡るので、貴方だけのデッキを作ってみてください。

3.最後に

ここまで読んでくださり、誠にありがとうございました。
明確に弱点がハッキリし過ぎているこのデッキはお世辞にも『環境向け』とは言い難く、それでいて最速4ターンでゲームを終わらせるために『カジュアル』とも言えない微妙な立ち位置にいるデッキですが、それでも「誰かを一泡吹かせたい」という想いのある貴方に、このデッキをお勧めします。
ドルファディロムXXDDZの脅威に怯えることの無い未来が来たら、このデッキのことを思い出してあげてください。それではまた別の記事でお会いしましょう。さよなら〜〜✋

あと、『スキ』や『コメント』もよろしくお願いします🙇‍♀️

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