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学校インタビュー  神田女学園中学高等学校

2020年8月28日、東京都千代田区にある神田女学園中学高等学校を訪問しました。
この学校はJR総武線の水道橋駅から徒歩5分の距離にあります。その他、東京メトロ半蔵門線、都営三田線、東京メトロ丸ノ内線、の駅からも通学できるということで交通アクセスが非常に良いです。
中学は1学年約40名で2クラス、高校から更に100名くらいの入学があり約140名で6クラス(2021年度からコース名称、クラス名称が新しくなります)、の生徒規模です。「革新的女子教育」を掲げ、特にグローバル教育に特化しつつある女子校という印象です。
今回、神田女学園中学高等学校の田中教頭先生にインタビューしてまいりました。田中先生、ご対応ありがとうございました。インタビュー内容を私なりに「5つのトピック」と「その他」として以下にまとめてみました。

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①ダブルディプロマプログラム
18ヶ月以上、海外の学校に在籍して現地校と日本の高校両方の卒業資格を持つことができます。アイルランド、ニュージーランド、カナダ、の高校と提携しています。実際に現在1名の生徒がこのプログラムのもとアイルランドのRockwell Collegeに留学中です。

②グローバル教育
ネイティブの教員が10名在籍しており、中学と高校の国際教養コースの担任となっています。3ヶ月の短期留学、6ヶ月〜1年の長期留学、など国際交流プログラムが多いです。中3グローバルクラスと高校国際教養コースは留学(中3は語学研修)が必修となります。
中国、韓国、台湾、ニュージーランド、オーストラリアなどに姉妹校があります。また海外大学に40校以上の教育協定校(指定校制度のようなもの)があります。一定の基準をクリアすれば進学可能です。まだこれらの協定校への進学者はいませんが、毎年5名くらいは輩出していきたいという目標を教頭先生が仰っていました。
中3終了時に約25%、高3終了時に50%以上が英検2級を取得しているようです。
中学入試の方式に多言語選択という珍しい方式もあります。

③トリリンガル教育
フランス語、中国語、韓国語、の中から第二外国語を選択し、中3から1/W、高1から2/Wの授業を実施します。「その分、英語の授業数を増やしてほしい」なんて声が挙がりそうですが、異文化を知ること、英語苦手な生徒も第二外国語を通して言語学を学べる(ことにより英語に活かせる)こと、がトリリンガル教育の目的です。中国語検定の6級(最上級)を在学中に取得した生徒もいるそうです。

④高校のコース、クラスの再編成
国際教養コースにダブルディプロマクラスとロングステイクラス。高度教養コースにメディカルテクノロジークラスとランゲージアーツクラス、総合教養コースにフューチャーデザインクラスとディプロマクラス、を設置しています。6つのクラスに分けることで複雑になるのではないかと思いましたが、目指すキャリアに応じたクラス編成のため中3受験生にとって学校の特色が分かりやすくなったとも言えます。

⑤入学生増
例年20名くらいだった中学入学者が2019年30名、2020年42名、と増えています。また、例年90名くらいだった高校入学者も2019年138名(2020年104名)と増えています。2018年に副校長、2019年に校長に就任した宗像先生の改革が浸透してきているのではないかと校内では分析しているようです。説明会自体も生徒のフリートーク主体に変更したりしています。「パンフレットに載っていないことを話したい」という在校生のアイデアからです。説明会の手伝いを募ると30名以上の立候補が出るそうです。

⑥その他
大学受験におけるAO入試の利用は50%くらい。国際交流など学校独自の取り組みがAO入試につながる体験となっていくことを更に期待します。
「英語に興味ある生徒のためだけの学校」と受験生に思われないようにという田中教頭の配慮を節々に感じました。メディカルテクノロジークラスからの進学実績や総合教養コース生へのAO入試指導などが鍵になってきそうです。
神田外語大学、順天堂大学、マッコーリー大学(オーストラリア メルボルン郊外)、との高大連携も魅力の一つです。マッコーリー大学は現在働いている職員の母校という縁で毎年数名の教育実習生が神田女学園に来るそうです。


以上、神田女学園中学高等学校のインタビュー要約となります。
更に詳しく知りたい方は直接、学校説明会に足を運んでみてはいかがでしょうか?

最後に神田女学園中学高等学校HPのURLを紹介して終わります。

https://www.kandajogakuen.ed.jp/

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