妹の死 その2

 貧しかった私の家庭は、私が中卒で就職すると、三年後、妹もそれに倣って就職の道を選んだ。そんな妹が和歌山県南紀の町から大阪へやって来る日のことだ。「兄ちゃん、迎えに来て」と連絡を受け、三時間かけて迎えに行った。
 T駅に到着して驚いた。

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