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三か月ぶりに電話をすると、受話器の向こうから妹の悲痛な鳴き声が聞こえてきた。「どないしたんや?」、尋ねると、妹は、聞き取れないほどの小さな声で、「りょうのことや」と言った。「りょうがどないかしたんか?」聞くと、妹は泣きじゃくりながら「りょうが――」と言った。

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