サッカー日本代表、アジア二次予選突破を見てのボヤキ

まずは文句なしの一位通過。めでたい以外の何物でもない。日本代表のレベルが確実に上がっている証拠だろう。残りの試合を全て強化や調整、連携の確認に使えるのは本当に貴重だ。

今年に入ってからの日韓戦で3-0。モンゴル戦、ミャンマー戦続けて二桁。本当に強くなったと思う。2年前のアジアカップで苦戦していたチームと、多少違うとはいえ大枠で同じメンバーとは到底思えない。

この結果を受けて「こんな試合やる意味あったのか」「フルメンバーが必要だったのか」などなど、色々な角度から否定的なコメントも散見された。中には、単純にスポーツイベントというもの全てが本当に嫌いで嫌いで仕方ないような連中もいるようだがそれは置いといて。

だが考えてほしい。確かに日本は一位かつ無敗での通過が大前提と言われていたし、それくらいできなきゃいけない組み合わせではある。だが2年前の時点では、こんなに格下相手を徹底的に叩き潰せるようなチームであっただろうか。唯一のゴールラッシュは大観衆の見守る中で行われたホームのモンゴル戦くらいしか記憶にないし、それにしたって6-0だったように思う。二桁なんてとれてなかったはずだ。

それに遡ってアジアカップ。確かに日本は決勝戦で、カタール相手に力及ばず破れた。だがそれまでの東南アジア勢との試合にしても、決して楽ではなかったはずだ。先制されてたり、個の力に劣る相手のドン引き布陣を崩せなかったりして、もどかしかったことを忘れてはいないだろうか。あの時のことを思えば、今こうなっていることについて文句をつけるのは結果論でしかない。

日本はヨーロッパ、南米と本気で戦うのだ。アジアを獲るのは当たり前だ。本気でそう言い切るのならば、格下相手の試合であろうが躊躇いを見せていいはずがない。勝てる相手に気持ちを切らすようでは、さらに強い相手に気持ちを保ち続けられるわけがない。チームとしてのメンタルが折れ始めた瞬間から、あの悪夢のロシア大会ベルギー戦の3失点を生む。同じことが、これから待ち受ける最終予選で起きないとは言い切れないのだから。

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