メイキング「遠巻きの寛容」
■メイキング『遠巻きの寛容』
●あとがき
2021年3月2日の第1回開始から6回にわたって連載した「遠巻きの寛容」を無事に書き終えました。
最終回をアップして以降「スキ」をたくさん戴きつつ、多くの方々にフォロワー登録頂きましてありがとうございます。
正直、予想外の反響で嬉しく思いつつ、少し驚いております。
でも、やっぱり素直に嬉しい。
もう、それに尽きます(笑)
2021年1月30日のブログ開始以降、読切ショートショートを中心に掲載していましたが、もう少しボリュームのある物を連載形式で書きたくなり取り掛かった作品が本編となります。
執筆当初の設定ではBL的な展開とする予定でしたが、どちらかと言えば同性愛を扱った作品に仕上がったような気がします。
本編は、主人公の桜井祐平、元カレの清水寛人と彼の息子で主人公の彼氏となる島村寛人により展開される物語ですが、男女のストーリーではなくて同性愛ベースの物語として選択したのには理由があります。それは、ゲイセクシャリティであることを公にせず人生の多くを過ごしてきた私自身(もっとも、数年前からオープンにし始めましたが)への一区切りとしての小説を書きたくなったことによります。よって本編は、私小説的な作品と言えるかもしれません。ただ私の人生は、主人公の桜井祐平ほどドラマチックでは無いのであしからず。
一般的に、小説を書くなら自分のことを扱うところから始めるのが良いと言われます。
そうだとするとゲイセクシャリティの一面を晒すことになるので、これまでは抵抗感大だったのですが、両親は他界して現世に居らず、前の年に会社を辞めてフリーとなり、しがらみが無くなるほどに、まぁ良いッかと気軽になって、今回は何だか素直に書けました。今まで、小説ちょくちょく書いていたんですが自分が伝えたいテーマがぼんやりしていましたが、今回は最初から明確でした。在りのままの自分に向き合うような部分が多かったためだと思います。
その意味で本編は、自分にとってのターニングポイント的な作品の一つとなるような気がしています。
在りのままの自分で生きる。
色々あって、実行が中々難しい。
でも本当の自分を隠し続けちゃって、何だか演じなきゃなんないのも辛い。
それでも、つい我慢しちゃう。
我慢できちゃうからタチが悪い。
我慢も度が過ぎると、病気になっちゃいますからね。
止めましょう。
頑張っても好いけど、頑張り過ぎるのは良くないですよ。
それに超頑張り過ぎちゃうと、はた迷惑な正義になっちゃいますから。
止めましょう。
多分、根底でそんな感じの緩い小説を書きたいのかなと思ってます。
次回作品は読切りショートショートとなる予定ですが、ボリュームが膨らみそうな予感がしており2回連載に変更するかもしれません。
テーマは『ゴミ』です。
『ゴミ』×『SF』×『コメディ』。
御伽草子版の『浦島太郎』の翻案となりますので、そちらを読んで次回作との比較をするのも楽しいかもしれません。
今後の予定ですが次回作も含めて読切ショートショートが3作品続き、その後から6話完結の新連載予定です。
新連載は、『SF』×『推理』×『ゲイ』×『愛』×『コメディ』。
現在、構成等を準備中です。
途中経過、気が向いたらアップします。
それでは皆さん、今後も宜しくお願い致します。
●作品タイトル:『遠巻きの寛容』
●著者名 :藍宇江魚
●作品種類 :オリジナル
●本編文字数 :24000字
●作品ジャンル:同性愛 純文学?
●目次
・第1話:「理由」
・第2話:「虚実」
・第3話:「疑心」
・第4話:「告白」
・第5話:「寛容」
・最終話:「帰結」
●原作者がお薦めする妄想きゃすてぃんぐ(勝手に楽しんでスミマセン)
・桜井祐平:成松壮亮さん(最初にイメージでパッと浮かびました)
・清水寛人:仲野太賀さん(本屋の店員さん、似合いそう)
・島村開斗:井之脇海さん(単純に、ファンです)
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