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「ぶと」は始まりの場所

近所に「そらちぶと」という地名がある。「空知太」と書く。

そこだけ道が太いわけではない。栄養状態の良すぎる人が多いわけでもない。アイヌ語で河口を「ぶと」(プトゥ)と呼ぶのだ。

「空知太」は、空知川が石狩川に合流する周辺の地名である。

アイヌの世界観では川は「河口から遡るもの」なので、「ここから空知川」= sorapchi-putu となるわけです。
「https://www.bojan.net/2013/07/06.html」より


ぶと」のつく地名は、北海道民にはなじみがある。

他にも、「江別太(えべつぶと)」(江別市)、「漁太(いざりぶと)」(恵庭市)、「夕張太(ゆうばりぶと)」(南幌町)といった地名がすぐに浮かんでくる。

川は恵みであり、その合流点は移動や運搬にも都合のよい場所だったであろう。

ここから新しい川が始まることを示す「ぶと」。


そして、出版界に新しい流れを生み出そうとしている、もうひとつの「ぶと」がある。

ちょっと強引だろうか。


来る1月15日(日)14時から、三省堂書店札幌店にて、田所敦嗣氏の『スローシャッター』出版記念イベントが開催される。著者の田所氏だけでなく、出版した「ひろのぶと」社の方々が揃って会場にいらっしゃるという嬉しいイベントである。

なんとも「ぶと」、いや「ふと」っぱらなことに参加無料とのこと(要整理券)。予定時間は2時間、さらにその後の時間でサイン会が行われる(三省堂で書籍を購入した方が対象)。

こんな機会、貴重で、お得で、見逃せないですよ、おくさん!

当日は天候に恵まれますように。


※「ぶと」が新しい川の始まりだとして、「ひろの」がなにかまでは思いつかなかい詰めの甘さよ。