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我慢すべきは寝不足か本か

教科書で習う歴史と、自分が好きで読んだ歴史小説では、まるで印象が違う。歴史小説は、過去の出来事を生き生きとした物語として伝えてくれる。歴史に残されていない部分は創作で埋められるため、すべてが真実というわけではない。しかし、歴史小説をきっかけに、その周辺の出来事をもっと詳しく調べたり、ゆかりの地に出かけて思いを馳せたりすることができる。

中学、高校時代の社会の先生に、歴史上の出来事を熱く語ってくれる人がいた。当時の私には、その面白さ、熱く感じる部分がさっぱり伝わらなかった。

いまになって思うが、淡々と書かれた事実から物語を感じられるようになると俄然面白くなる、というのは理解できる。歴史だけではなく、自然科学もそういうところがある。はまる人には、少ない事実からでも、その先に雄大に広がる景色が見えてしまうものだ。


『小説十八史略』を読み始めてしまった。何十年も前には暗記の対象に過ぎなかった言葉に、奥行きのある物語を感じられる。暑い日が続くのに寝不足になりそうでちょっと怖い。楽しい。

そういえば、受験を前に『三国志』にはまったヤツがいた。彼がその後どうなったのか、さっぱり憶えていないのだが。まあ、なるようになる。



歴史といえばレキシ。この人のライブは素晴らしい。

ちゃんとライブで観たい人のひとり。ライブじゃないと本当の楽しさが伝わらない(映像に残せない)という、希有な方。この方もはまると深い。