明日のことを考えると鬼がわら、、、うぅっ
来年のことを言うと鬼が笑うというが、それなら明日のことを言うのも何だかためらってしまう。ちょっと嫌な気持ちになるのは、この場合の「笑う」が「嘲笑」のイメージになるからだろう。私の勝手な捉え方だろうか。
同じ文章を読んでも、人によって全く感じ方が違うことがままある。ひとつの言葉が引き金となって、その人が元々抱えている経験とか思考のクセであらぬ連想に流れてしまう。そしてその思考に引っ張られて、全く感情が引き起こされる。
私が「鬼が笑う」から感じる「嘲笑」感もそういうことかもしれない。
そこで、いったんフラットに、「鬼が笑う」について、そもそもどういう状況なのか考えてみたい。
鬼が笑うのである。
鬼とは、昔話でおなじみの怖い化け物であるが、おそらく怖い存在の暗喩だろう。
例えば、桃太郎の鬼から連想するのは、村を荒らした敵対勢力または盗賊集団だ。村を荒らす略奪者、遊牧民族や海賊のような存在かもしれない。桃太郎は敵のアジト(鬼ヶ島)へ討ち入りに成功したが、もしそれが果たせなければ、いつ襲ってくるかわからない鬼の恐怖に震えていなければならない。
そんな、恐怖の略奪者が笑うのである。
来年の収穫が楽しみだと言っているのを、「それ、俺たちがもらっていきますけどね、ぎゃははは」「来年まで生かしておくと思ってんのか?ゴルァ」とでも思っているのではないか。
相当ヤバい。
最初のイメージより怖くなった。
いや、いちばんヤバいのは、こういう連想に流れていく私の思考のクセなのかもしれない。
明日、平和でありますように!