たれ目族

目は口ほどにものを言う。ならば、たれ目とつり目では言語が異なったりするのだろうか。

いつも怒っていては目つきが悪くなるのだと、子どものころ聞かされたことがある。いつも笑っていれば笑いじわが出来るとも。しわはイヤだが、目つきの悪いのはもっとイヤだと思った。

漫画などでも、笑った顔をたれ目、怒った顔をつり目で表現する。目をつり上げて怒る、なんて表現もある。

たれ目とつり目は、どちらが先に存在したのだろう。争いごとではつり目の方が威嚇に向いている気がする。つり目の方が生存競争に有利だったようなことがあるのだろうか。


鏡を見ながら、見事にたれ下がっている我が目尻を自覚する。スキージャンプの原田に妙な親近感を覚える。つり目っぽい女性が気になるのは、自分にないものを感じるからだろうか。

しかし、鏡をよく見ると、実際には目の形ではなく、まぶたの尻側がタルんでいるだけのようにも見える。果たしてこれは正しいたれ目のあり方なのだろうか。私は本当にたれ目なのか。


ひとつ言えることは、たれ目でもつり目でも、笑った顔がいちばんいいということだ。




そう言っておけば、好感度が上がるかもしれない。ぐふふ。