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雨後のた

「雨後のタケノコ」という。北海道の人間には実感のもてない言葉だ。そもそも竹林がない。ほっそい「笹ダケ」(チシマザサ)しかない。

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孟宗竹のぶっといタケノコとはまるで違う。

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本州の「道の駅」のようなところでホンモノの皮付きタケノコを見たときは感激した。北海道まで持って帰ろうかと一瞬だけ真剣に悩んだ。カバンにはとうてい入らないし、飛行機に手荷物で持ち込む姿を想像して、諦めた。いまになって、ネクタイを締めたビジネスマンが小脇に皮付きタケノコを抱えて搭乗する姿を想像し、やっておけば良かったかもと少し後悔している。あきらめたら、そこで試合終了ですね。


雨が降った後にあんなドデカいイチモツがニョキニョキ生えてくるなんて、考えたら恐ろしい。採らないで放っておいたら、そのまま竹だらけになるのだろう?

実際にタケノコが生えている姿は見たことないが、雨が降ったあとで畑の雑草が伸びるのはよくわかる。草取りをサボると、雨の後には雑草ボーボーの悲惨な畑になる。それなら私も経験がある。まさに、たわけものだ。

雨後のたわけもの。