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たらちねの 母にあげたい イソフラボン (大豆品種「ゆきぴりか」)

大豆が健康に良いと言われて久しい。大豆タンパクだとかサポニンだとか、はたまた納豆に加工してからのナットウキナーゼだとか、報道される毎に身体に良さそうな成分がいろいろ出てくる。

大豆が健康に良いとされる成分のひとつに「イソフラボン」がある。テレビCMで流れていた「イソフラボンジュール」というフレーズが印象的だった。

イソフラボンの効果についてはきちんと科学的に立証されており、ここで詳しくは述べないが、女性ホルモンを補うような効果があるとされる。


大豆のイソフラボン含量は、気温が低めの地域で育ったものほど多い。また、品種によってもイソフラボンの含量に違いがある。

涼しい北海道は、もともとイソフラボンが多くなりやすい地の利があり、その上さらにイソフラボン含量の多い品種が開発されている。

「ゆきぴりか」という。

まさに環境と才能が合致した大豆イソフラボン界のオオタニサンである。日本一であることはもちろん、もしかしたら世界一イソフラボンが高い品種と言えるかもしれない(誰かきちんと調べて欲しい)。栽培面積は広いとはいえず一般的な知名度は低いが、特に味噌の世界では一目置かれている。


ところで、お米みたいな名前だと思っただろう?

実は「ゆきぴりか」の開発が先で、その数年後に生まれた米の新品種に「ゆめぴりか」名が一般公募によってつけられた。

小面積の大豆と、お米のエースでは、市場へのインパクトも流通量も宣伝もまったく違ったため、先に生まれた「ゆきぴりか」の方が「何かに似た名前」の印象を受けやすく少し不憫な感じがする。「雪」に「ぴりか(美しい)」で、とても素敵な名前だと個人的には思っている。


お米と大豆は相性が良いといわれる。お米に含まれない必須アミノ酸のリジンが、大豆には豊富なのだそうだ。

せっかく似たような名前なのだから、いっそのこと、「ゆめぴりか」のごはんに「ゆきぴりか」の味噌汁をセットにして、「ぴりかめし」とでも名付けたら面白いんじゃないかと思ったり。