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子宮頸がんにかからない方法0 がん検診って受けた方がいいの?


 秋になると、各メディアで検診の呼びかけが盛んになります。
 末端関係者の誰にも悪意はなく、いいことと信じてやっているに違いないでしょう。
 私もかつてそうでした。癌の手術もしていました。

 子宮頸がんではありませんが検診の仕事をしていたこともあります。当時はそれが人の命を救うことにつながる「正しい」ことだと思っていました。

 だから、そういう人たちから眉を潜められるのを覚悟の上で、私はがん検診をお勧めしません。
 過ちて改めざる、これを過ちといいいます。

 以前、乳がん検診開始、マンモグラフィー開始、マンモグラフィー適応拡大された前後で乳がん死亡率が増加したことをお伝えしました。



 子宮頸がんについても見てみましょう。
 下図は、がん検診を受ける年代の子宮頚がんの年代別死亡率の推移です。(がん情報サービス グラフデータサービスより)

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 子宮がん検診が制度化された1982年の前と後で分けてみるとわかりやすいでしょう。

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 それまで下がっていた死亡率が、がん検診開始とともに、上昇に転じたように見えないでしょうか?
 もちろん、その原因はがん検診のせいばかりではなく、様々な要因があるのですが、少なくとも、がん検診が子宮頸がん死を減らさなかったことは一目瞭然ではないでしょうか?

追記)全年齢でグラフをアップデートしました👇

 がん検診の効果は、科学的にかなり否定されてきています。


 がん検診を受けると「癌だ」と言われる率は5倍にもなり、がん死亡率は変わらないということです。
 海外ではもともとされていないがん検診や、中止されている検診もあります。


論文:なぜがん検診は「命を救う」と示すことが今まで一度もできなかったのか?



下の記事は、若い人の癌の多くが女性だという内容です。
20~39歳 約8割が女性 AYA世代のがん調査


 その多くが、乳がんと子宮頸がん、つまり、がん検診がある癌です


 同年代の男性にはがん検診がなく、もし早期がんがあっても見つからないから、女性のがんが多いのは当たり前にも思えます。
 その結果、男性に比べて女性のがん死亡率が下がっているならがん検診は有効だということですが、そうはなっていません。

 逆に40代女性のがん死亡率は男性を逆転してしまいました。

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 誤解を恐れずに言うと、がん検診の問題は、男女の格差を強く感じさせます


 がん検診の制度を決める側、検診をする側の大半は男性、受ける側は女性です。

 もし仮に、若い男性ががんを防ぐために2年に1回陰茎(ちんちん)の先に棒を突っ込まれたり、睾丸(玉)を痛いくらい挟まれて検査を受けましょうと言われても、多くの男は問答無用で絶対に受けないでしょう
(それ以前に、男自身はそういうシステムを作ろうとすら思いません。ちなみに若い男性に最も多い固形がんは精巣がんですが)


 女性の社会的地位向上が叫ばれて久しいですが、がん検診を受診する女性が多いことは、女性とはいまだになんと従順で、従属的なのかと驚かされます


 そうは言っても日本の女性のがん検診受診率は40%強ですから、約6割の女性は直感的にであれ、合理的にであれ、がん検診に疑問を感じて受けない決断ができているということです。
 がん検診受診率が低いのは意識が低いからだと言われますが、そうではありません。日本の女性が賢いからです。
(アメリカでは義務化されて検診を受けないと保険に入れないとかあるらしいけど)

 がん検診を受けてしまう4割の人も、もっと自分を大切にしましょう。
 女性の大事なところは大事にしましょう
 悪くもないのに、好きでもないおっさんに見せたりいじらせたりするものではありません
 メディアや有名人や医者が言っているから、誰かが受けたから、ではなく、自分の幸せに繋がる選択をしましょう
メディアにこれだけ広告を打つ費用はどこから出ているのでしょう?
どんな権威も有名人も、医者も誰も、あなたの人生に責任は持てないのですから。

本当にがんのリスクを減らす方法は、これからお伝えします。

(Facebook 2019年11月1日より)

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