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マスク推奨のサギ手法

 『学校でのマスク着用 新型コ○ナ感染を半減させる効果が明らかに』という記事がヤフーニュースに載りました。この記事を読んだ人の中には「やっぱりマスクは有効なんだ」と思い込んでしまった人もいるかもしれません。

 ☝️気をつけて!それ!詐欺(サギ)ですよ!

 著者の倉原優氏は呼吸器内科医とのこと。その語り口はやわらかく(詐欺師はたいてい「イイ人」ぶって近寄ってきます)、文中には、

「(文科省資料によると)着用義務があるわけではなく、努力目標」
「運動時は身体へのリスクがあるため、マスクを着用する必要はありません」
「幼児についても…無理して着用させる必要はありません」


 としっかり書かれているところだけは評価できます。

 
 一方、この記事が『マスク着用がコ○ナ感染予防に効果的』と結論する根拠としている論文その他の資料は、医学論文に用いられる非常に典型的なサギ的手法を使っています。

 根拠とする資料がサギであるからには、この記事の結論もサギということになります。

 逆に言えば、この記事の資料がどのようにマスクを有効と見せかけているか知ることで、その詐欺の手口を学ぶことができるのです

サギ手口①感染者数だけに注目させる。


 私たちはコ○ナ騒動が始まって以来、毎日毎日感染者数をカウントするマスコミ報道に苦しめられています。
 感染者数だけに注目させることは、このコ○ナ詐欺の一丁目一番地です。
 人の目は2つあっても一つのものにしか焦点を当てられないように、一つの情報に注意を向けさせられると人は他の情報を意識しにくくなります

 この詐欺はそれを利用しています。

 倉原氏が図1で大きく示した「アメリカ520郡の小児科における新型コ○ナの発生数を調査した研究」を見てみましょう。

 「マスク着用義務のある郡では増加割合が約半分に抑えられました」としていますが、重要なのは、この縦軸の数値が『子ども人口10万人あたり』であることです。

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 最も背が高い右から3番目の青い棒グラフは、3週間前〜2週間目の5週間でマスク義務のない郡で10万人あたり1日平均62人感染者が出たことを示しています。(1,612人に1人です。各学校に1人もいないのです)

 ということは、10万人中99,938人(99.938%)の子どもはマスク義務化のない郡でも感染しなかったのです。

 図1のグラフは、感染者だけを数えていますが、非感染者を加えるとこうなります。(3週間前~2週間目)

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 グラフを横にして画面いっぱいに引き伸ばしても、感染者の黄緑色は見えません。

 そのくらい、ほとんどの生徒はマスク義務がなくても感染しないのです。


 感染しない人は、マスク義務化郡と非マスク義務化郡では0.038%しか差がありません。

 感染者数だけに注目させ、まるで全員がマスクの恩恵に預かっているかのように錯覚させるのがいかに詐欺的か、分かっていただけるでしょうか?

 毎日毎日マスコミが感染者数を連呼するけど、周りに感染者も重症者もほとんどいないのと同じことです。(インフルやノロが流行ってそんなことあります?)

 あれ?この手口、どこかで見たぞ...と思う方もいるのではないでしょうか?

 そうです。ファイザーがドクチンの『有効率95%』をうたったあの論文です。

 本間真二郎先生がわかりやすく解説してくださっています。

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(☝️図は本間先生のブログから) 

 あの論文はじめ、〇〇チンの有効率は「発症者」だけをカウントしています。そして実はドクチンを打っても打たなくても、2万人中19,838人は発症しなかったのでした。(その手口に加えて、ドクチン群の発熱者を除外するという手口も使われていました)

 図1にもどって、グラフの横軸にも注意が必要です。

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 パッと見、このグラフは学校の新年度が始まる3週間前・2週間前・1週間前・新年度開始から1週間後・2週間後…5週間後、と1週間ごとのグラフかと思ってしまいがちです。それによって、毎週毎週、非マスク義務化郡の方が感染者が多かったのかと錯覚しがちです。

 しかしこれも詐欺です。

 横軸目盛りは左から”Weeks -3 to 0、Weeks -2 to 0、 Weeks -1 to 0 …”訳すと「3週間前から新年度、2週間前から新年度、1週間前から新年度…」となります。左の「3週間前から新年度」の2本のグラフには、その右の4本のグラフ「2週間前から新年度」「1週間前から新年度」を含んでいるのです。

 そしてその3週間で感染者数の差はいずれも「5」。つまり、差があったのは「1週間前〜新年度」の1週間だけで、それ以前2週間は差がなかったと考えられます。

 “week0”の右側のグラフも同様で、なぜか-3から期間を重複させています。ですから3本ずつ、ほとんど差の等しいグラフが並んでいます

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 本来は、私がつくった☝️のグラフのように、最も期間が長い右から3番目の”Weeks-3 to 2”だけでいいはずなのに、何本もグラフを並べることで「毎週毎週、非マスク義務化州では多くの感染者を出した」と錯覚させることを狙っているのでしょう。(それ以外にこんなことをする理由があるでしょうか?)

 差がない週が多いので、毎週常に差があったかのように見せかけるために重複した週のグラフを図にしたのでしょう。

 そもそも、どうしてこんなに多くの人で研究したのでしょう?

 そうしなければ感染者の差を出せなかったからです。


 「研究は大規模な方が信用できる」「サンプル数nは多いほど信頼できる」と思い込んでいる人が多くいますが、実はp値など統計的な有意差は、サンプル数nが大きいほど出やすくなります。
 ですから製薬会社などは大して効かない薬でも効いたという論文を書かせるためにお金を出して大規模な臨床試験をさせるのです。

(マスク&ドクチン推奨するアメリカ小児科学会のトップスポンサーはファイザーでした)


 本来は効果が大きいほど、サンプル数は少なくても有意差が出ます。パラシュートの有効性を示すのに、サンプル数nはいくつ必要でしょうか?
 ビタミンDのように、サンプル数が少なくて有意差が出る研究の方が本当は価値が高いのです。

サギ手口②エビデンスレベルの低い資料ばかり使う。

 しかし倉原氏を含むマスクやドクチンを推奨する人々は常に、ビタミンDなどのレベルの高いエビデンスについては完全無視を決め込みます。マスクやドクチン以外の有効な方法は認めないのです。

 それは以前述べたとおり、ドクチンに利益相反がある人の特徴です。(本当は問題解決など望んでいないことがわかります)

 科学的エビデンスにはレベルがあります。レベルが高いエビデンスを、レベルが低いエビデンスが覆すことはできません。

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 倉原氏が挙げている参考資料は、いずれも観察研究以下の低レベルなエビデンスです。(バングラディシュのRCTは論文化されておらず、突っ込みどころ満載でそのうちとりあげたい)

 なぜRCTに比べて観察研究や実験室での実験はレベルが低いのか?
 1つは、研究結果が実際の人への結果とずれやすいから。2つ目は、研究者側が結果を操作しやすい(バイアスが入りやすい)からです。

 倉原氏が引用した論文にも『これは観察研究ですから因果関係は言えません』とはっきり書いてあります。つまりサギ的手法をつかってもなお、差が出たのはマスクが原因とは言えないのです。

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 この研究では、マスク着用者と非着用者ではそもそも検査される基準が異なりますマスクをしていれば濃厚接触者にされず検査を免れ、マスクをしていないと濃厚接触者にされてPCR検査などをさせられる機会が増えます。検査の機会が増やされれば、それだけ陽性(偽陽性を含む)にされる確率も上がります。

 このように、観察研究では最初から条件が同じではないものを比較している可能性があるのです。条件を揃えて比較するのがRCT(ランダム化比較試験)です。

 そしてこれまで数々のRCTで、マスクのウイルス感染症に対する有効性は否定されています。倉原氏はそれに全く触れません。

 倉原氏が図2に挙げたような富嶽によるシミュレーションを根拠にした図は街中などでもよく見かけます。しかしコンピューターシミュレーションは設定によって好きなように結果を変えられます

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 いわばCG(コンピューターグラフィックス)です。

 エビデンスレベルで言えば、試験管以下の最低ランク外、エビデンスとすら言えないでしょう。

 例えば「吐き出し飛沫量」に関して、本来、人が口から出す飛沫量はマスクをしても変わりません。マスクで減るとしたらマスクの前に出る飛沫だけです。しかし減った飛沫はマスクに付着しているはずで、それに含まれるウイルスがその後どうなるかを富嶽のシミュレーションプログラムは無視しています。実際は、ウイルスはマスクに溜まり息を吐くたびにマスクから外にばら撒かれ、息を吸うたびに本人に再吸入され、マスクを手で触っては手についてばら撒かれるはずです。

 マスクが飛沫をエアロゾルとして噴霧させることも実証されています。

 またこの図2でフェイスシールドとマウスシールドにのみ「エアロゾルは防げない」と書いていますが、エアロゾルは不織布マスクでも防げません

 さらにCDCも認めたようにコ○ナウイルスは主に飛沫感染ではなく空気感染(エアロゾル感染)です。

 ですから飛沫について述べたこの図2そのものが無意味ということになります。

 倉原氏が挙げた内閣官房新型コ○ナウイルス感染症対策推進室の動画☝️でも、この富嶽のCGを根拠に優しげな音楽と若い女の子の声でウソばかり言わせています。

 詐欺のやり口は本当に嫌らしいですね。

サギ手口③マスクのデメリットは無視。

 倉原氏は「ペストやSARS(重症急性呼吸器症候群)の流行時にも反マスク運動が行われたことがあり、マスクの推奨が出されるたび、一定数の反対派が出てくる歴史があるようです」と言います。

 マスク反対なんて奴が出るのはいつものことだから相手にすることないよ、と言わんばかりです。

 しかし人々が権力や同調圧力に抗ってわざわざマスクに反対するのは、マスクは感染症を防がないだけでなく、大きな害があるからです。

 ドイツの研究では、マスクをした子ども達の多くが安全基準の6倍もの高炭酸ガス血症になり、

 多くの子どもが頭痛などの症状を訴えることが報告されています。

 倉原氏が挙げた図1の論文と合わせると、マスクをしなくても99.938%の子どもは感染しないのに、68%の子どもはマスクによる障害に苦しむのです。

 日本では小学生達が、マスクを着用すると酸素が18%減ること、二酸化炭素が83倍に上がることを実証してくれました。 

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 実際に、日本でコ○ナで死んだ子はいませんが、マスクによって死んだ子はいます。

 身体的な危険だけではありません。

 マスクは出会いやコミュニケーションを阻害します。「感染対策」が始まってから、子どもの自殺は急増しました。(恐怖煽りの主犯NHKが偉そうに「小さな変化に気づいて」とか言う厚顔無恥👇)

 マスク推奨者がレベルの低いエビデンスで小さなメリットをうたいながら、大きなデメリットを無視するのは本当に卑怯なことです。


 いったい、私たちは感染する人を減らしたいのでしょうか?それとも感染しない人や感染しても大丈夫な人を増やしたいのでしょうか?


 感染する人を減らしたいなら、例えば鳥インフルエンザや豚コレラにかかった家畜を殺処分したように、どんなに人を不健康にしても感染対策を優先することになるでしょう。そもそも生きている人をゼロにすれば感染者もゼロになりますが、それで成功と言えますか?(マスク&ドクチンによる「感染対策」はまさにそれです)

 感染しない人や感染しても大丈夫な人を増やしたいなら、健康な人を増やさなくてはなりません。

 そのためには、マスクは明らかに有害無益です。


 マスクを外して、人と出会い、笑顔をかわし、手を繋いだり、ハグしたり、キスしたり、他にもいろいろとあれやこれやして、子どもを増やさなくてはいけません。

 2020年に生まれた子は前年比2万4,407人減りました。

 実はこの生まれて来れなかった子ども達こそ「感染対策」の最大の犠牲者であり、日本にとって最大の痛手です。
  
 何に着目するか?何を目的とするか?その志は何か?

 それによって着目点、考え方は全く異なるのです。

 「感染対策」(👈有害無益な)にかまけているうちに、人生を失い、国を滅ぼす。

 マスクマスク詐欺はそれを狙っているのです。

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