原発事故10年　ＧｏＷｅｓｔ声明文（要約）

２０２１年４月19日
ＧｏＷｅｓｔＣｏｍｅＷｅｓｔ　３・11東北・関東放射能汚染からの避難者と仲間たち

　私たち原発事故避難者は、事故で拡散された放射性物質による健康被害から逃れて避難しました。避難後も、内部被曝から身体を守るため、汚染された食品を避けるなどの対策をして生活しています。避難者の中には、汚染地域に住み続けた結果、生活に支障をきたす悪影響を受けた人もいます。
　放射性物質を含む食品は、ゆるい規制基準で流通しているため、この国の誰もが内部被曝のリスクを抱えて生きています。さらに、放射性物質は大気や海を介して地球環境に広がっています。
　この10年に政府が行ったことは何でしょうか。原子力緊急事態宣言を利用して許容被ばく線量（内部被ばくは含まれず）を20ｍSv／年に引き上げました。さらに、避難区域を狭め、避難命令の解除地域からの避難者への住宅支援を打ち切り、強制帰還政策を進めて人々から避難の権利を奪っています。
　また、復興庁主導で「食べて応援」などのスローガンを掲げて、市民を「被ばく受け入れ」込みの復興政策に動員しています。また、汚染水の海洋放出を決定し、除染により発生した汚染土の農地や土木事業への再利用が計画されています。

　私たちは、現時点において以下のアジェンダを掲げ、日本政府や社会に求めます。
　①避難移住をよびかける、②自主避難者に対する差別に抗議する、③政府は被害者に誠実に謝罪し、最大限の賠償をすることを求める、④汚染水放出に代表される全ての「放射能安全宣伝政策」をやめ、放射能被害を認めることを求める、⑤無用な被曝を避ける権利のために、国会に法整備を求める、⑥原子力発電をやめて環境をよごさない再生可能エネルギーへの転換を求める、⑦言論・表現の自由とすべての人権確立を求める、⑧国内だけでなく世界の人々と連帯する。
　私たちは、毎月第2土曜日の13時半から国労会館（大阪市北区）で会議や避難移住相談を行っています。16時半からは梅田のＨＥＰ ＦＩＶＥ前で街頭アピールを行っています。
連絡先：gowest@gowest-comewest.net
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