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流れるものを止める、止まるものを流す

 

 今日も短いめです。
 わたしには、上手くいかない日というのが、けっこうあります。けっこうというか、大抵のことを上手くこなせない人間なので、上手くいく日のほうが希少です。上手くいかないことがデフォルトというか。そのことについてあまりいちいち苦しまないようにしていますが(きりがないので)そういう日こそ、何か書くと上手く書ける気がします。
 何かを書くということはつまり、言葉を留めることなのだろうなと思います。言った言葉は言ったそばから消えていきます。考えることや感じることも、次々生じてどんどん押し流されて、すぐに分からなくなります。しかし、上手くいかないときは、何かがつっかえて流れていきません。だからそれを書き留めるのが易しいのでしょう。引っかかっているものを掬い上げるのはたやすいです。
 上手くいっているとき、調子がいいときに次々浮かぶ、楽しいこと、きれいなものも、素早く捕まえて書き留められるようになりたいものだなあと思います。それから、表面に流れているものだけでなく、底に沈んでいるものも引き上げられるようになりたいなあと思います。どちらも修行が必要でしょう。先は長いです。

2024/05/08

日光と水と土とあなたの100円で、花が咲くかもしれません。