あなたは城北線を知っているだろうか(2017年9月)

城北線」を知っているだろうか。
愛知県春日井市の勝川駅から「名古屋第二環状自動車道」沿いを疾走し、
清須市の枇杷島駅へ走る、全線11.2kmの路線である。

え、知らない?こんなやつです。

パンタグラフがありません。非電化でしかも1両。
走っている場所が場所だけに、愛知県の人も知らない人が多いのではないでしょうか。。。

勝川駅にて

愛知県は春日井市の勝川駅。
名古屋駅から中央線で20分。ここで城北線に乗り換えます。

改札を出ます。
城北線はこっちなのだね。

北口を出ます。

出ても目の前には駅はなさそうだけれど。。。
目を凝らしてみると。。。

それらしきものが。。。?あれだ!

地図。550mも離れている模様。遠いわ!

途中の高架下にこういう標識はあるのだけれど遠いですね。

ここが城北線の駅の入り口です。

階段を上り、狭い通路をしばし歩きます。
何か違うところに迷い込んだのでは?と思わされますね。


振り向いてもさっきまで居た中央線のホームはどこやらわかりません。

ようやくホームに来ました。誰もいない。。。
もちろん自動改札機なんてありません。
交通系ICカードも使えません。

勝川から枇杷島まで16分で440円。
中央線経由だと名古屋乗り換えでうまく乗り継いで30分ほどで、320円。
城北線の方が早いけど、列車本数は少なく、高い。

日中は1時間に1本しか走っていない列車をつかまえる。
乗客は1人だけ。

名二環沿いを疾走する。
高架の複線、しかもまっすぐ走っていて線形が良いのに、非電化という凄まじい違和感。

小田井を出たところで、名鉄犬山線と交差。
交差はしているけれども乗り換えは名鉄の上小田井駅まで5分ほど歩く必要があり、乗換駅としては使いにくい。

尾張星の宮を出発。1991年の開通時はここが終着駅でした。
(枇杷島まで開通したのは1993年)

東海道線が見えてくると。。。

枇杷島駅に到着。
向こう側は東海道線のホームです。

降りる時に降車証明書を運転士さんからもらいます。
城北線用の出口も中間改札もないので、このきっぷを通してJRの自動改札から出場します。

外に出る。
TKJ 東海交通事業は城北線のことです。
16分の短い城北線の旅は終了。
この後は西枇杷島駅まで歩いて、名鉄で帰りました。

おまけ

城北線の由来は国鉄瀬戸線です。
改正鉄道敷設法にて「愛知県瀬戸ヨリ稲沢ニ至ル鉄道」として挙げられ、瀬戸 - 高蔵寺間、勝川 - 枇杷島間が着工。
国鉄が民営化された後、瀬戸 - 高蔵寺間は1988年に愛知環状鉄道にて開業し、勝川 - 枇杷島間は城北線として1991年に東海交通事業(JR東海の子会社)にて開業しました。
その際、勝川駅は今の場所に仮駅として開業しています。

2009年に勝川駅が高架化された際に、中央線ホームの間に城北線のものと思われるスペースができました。

しかし、その時に城北線がここまで延伸はされず、城北線の勝川駅はいまだに仮駅のまま。ここで中央線につながらないと、国鉄瀬戸線の時の構想は満たされません。つながる日は来るのでしょうか。。。?

いろいろとややこしい事情は以下の記事が詳しいのでリンクを張っておきます。ご参考まで。
名古屋の非電化ローカル鉄道・JRになれなかった城北線


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