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三陸鉄道の全線営業再開①

2019年10月12日、台風19号(令和元年東日本台風)により道床流出・橋脚露出・線路冠水等の被災。
2019年3月23日にJR山田線の一部、宮古〜釜石が三陸鉄道に経営移管され、
北リアス線(久慈〜宮古)南リアス線(釜石〜盛)の2つに分かれていた路線が一本につながり、リアス線(久慈〜盛)となった、半年後の出来事でした。

その三陸鉄道、復旧作業が進められ、2020年3月14日に普代〜久慈、3月20日に釜石〜陸中山田が営業再開し、全線で営業再開となります。

2020年の時刻表より

三陸鉄道(久慈〜宮古〜釜石〜盛)の路線図です。(JR時刻表2020年3月号より)

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その三陸鉄道が開業したのは1984年。三陸海岸(※1)の路線がつながり、八戸(青森県)〜女川(宮城県)を列車で行くことができるようになりました。

1964年の時刻表より

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時刻表 完全復刻版 1964年10月号 (JTBのMOOK) より

 以下の路線がありますが、三陸鉄道の区間としては、JR山田線の経営移管された区間しかありません。気仙沼線の本吉〜前谷地もつながっていません。
- 八戸線の尻内(今の八戸)~久慈
- 山田線の宮古~釜石
- 大船渡線の盛~気仙沼
- 気仙沼線の気仙沼~本吉
- 石巻線の前谷地~女川

1982年の時刻表より

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(交通公社の時刻表1982年12月より)


三陸鉄道の区間が部分的に開通していっています。また、気仙沼線も全通しました。
- 久慈線の久慈〜普代
- 宮古線の田老〜宮古
- 盛線の盛〜吉浜

当時のダイヤ。(交通公社の時刻表1982年12月より)

久慈線。

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宮古線。

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盛線。

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この3路線、いずれも1981年に国鉄再建法により第1次特定地方交通線に指定されました。
また、未開通であった「吉浜~釜石の12.5km」「田老~普代の32.2km」も工事は中断。廃止の危機でした。

これをうけて設立されたのが、第三セクター「三陸鉄道株式会社」でした。

続く。

※1
三陸海岸の定義も複数あるようです。
ここではC. 鮫角~金華山 : 北上山地が外洋に接する海岸線を指す立場。
を扱っています。路線としては八戸〜女川についての話となります。





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