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坂東市長須地内女子高生被害殺人事件(通称:旧岩井市女子高生殺人事件)


署名ご協力のお願い

当事件の再捜査に向け、恵里奈さんの親友というべき存在であったメアリーさんが下記サイトにて署名活動を行っておられます。
事件発生から18年が経過し、また追加での情報の公開もないまま「化石」になりかけた事件となっておりますが、金沢スイミングインストラクター殺人事件の様に時効後であってもきっかけさえあれば何かしらの動きをみせる可能性は充分あり得るのではいかと考えます。ましてや時効そのものがこの事件にはありません。事件と真っ直ぐに向き合っているひとがここにいます。向き合えば何かが変わるかもしれず、その為のお力添えを頂ければと存じます。
※クラウドファンディングを目的とした署名活動ではありません

昨年末から坂東市において書面での署名活動も同時に行っておりましたが、本年度は四月下旬くらいから活動再開の予定とのこと。詳細はメアリーさんのTwitterにてご確認いただくとともに、この署名活動をより多くの方に知って頂くためにもフォロー等もご協力宜しくお願いいたします。

被害者の無念を晴らさんと親友であるメアリーさんは署名活動に立ち続けています。
この姿がどうかご遺族にも届くように心から願います。

事件概要

事件名:坂東市長須地内女子高生被害殺人事件
発生日:2004年6月20日6時頃
被害者:平田 恵里奈(当時16歳)
死因:紐状の凶器で首を絞められたことによる窒息死
発見場所:岩井市(当時)長須 利根川沿いの排水路脇
発見状況:車で通りかかった男性会社員により瀕死の状態(かろうじて息はしていた)でうつぶせに倒れていたところを発見され、現場近くにある建材会社の経営者が通報。恵里奈さんは意識不明の状態で病院に運ばれたが7時間半後に死亡。凶器は首に巻き付いていた赤のストラップと推察される。財布と携帯(プリペイド)は奪われており、事件から一月後に現場付近でデイバックやスニーカーの片方(左)が発見されている。

親友の勇気

事件は意外なところから動き出すことになった

被害者の親友であり、事件前日から当日にかけての足取りで何度も名前の挙がった当事者が名乗り出たのである。詳細はだてレビさんの動画を観て頂くのがよろしかろうと考えるが、要点を以下に纏める。
①証言者は被害者の高校(県立岩井西高=現在統合により廃校)からの友人
②ほどなく不登校になった証言者の家をほぼ毎日被害者が訪ねていた
③事件前日の昼も一緒にいた(被害者 証言者 共通の友人ふたり)
④その後、被害者は証言者宅を訪れ翌日も遊びに来る旨の約束をしていた
⑤その際、被害者宅に古いほうのストラップ(黒)を棄てている
⑥事件当日被害者が訪ねてこないことを訝しがっていた
⑦被害者から夜~朝方にかけ着信履歴が残っていた
⑦過去一度も約束を破ることはなかったが、結局姿を現すことはなかった
⑧事件のニュースをみて証言者は直感的に被害者のことではないかと疑う
⑨証言者が被害者の遺体を身元確認した
⑩警察の事情聴取には何週間も応じた
⑪その際、唾液(DNA)や指紋の採取も行われている
⑫警察にその後の捜査の進捗状況を尋ねたが、なしのつぶてだった

こんなあたりか
その後、メアリーさんとお話しする機会があり、署名が思いの外伸びず今後を模索しているときき、配信活動を再開して間もなかったKenさんにこの件を報告し、お力添えを頂くことになった。以下はその配信の録画

Kenさんにお願いしたのは数少ない未解決事件系の生配信者であり、パイオニア的存在でもある。なによりKenさんは話し易い雰囲気をつくりだす話術に長けているから、メアリーさんの言葉を「そのまま」届けることができれるだろうし、その意義は大きいと思っていたので、この時期に配信活動を再開してくださったことはまさに「渡りに船」だった。
是非、当事者による生の声に耳を傾けて頂きたい。それにより事件の本質に触れることでより深い理解に繋がる筈だ。

現場へ

実は今回、もう一人協力を仰いだ配信者の方がいた

現場系配信者の名探偵ペケさんとも連絡がつき、折角だからこの際、合同捜査を実施しようというはなしになった。当日、ペケさんは午後から合流ということになり、早々に現地入りした私は事前調査を兼ねて現場を回ることにした。まずは被害者が最後にその姿を捉えられたコンビニAを訪れた。

事件の情報提供を求める看板はあるが、当時の店員がいるわけでもなく特に収穫はない。強いて云うなら広めの駐車場から店の性格は伺える要はここが当初の待ち合わせ場所だった可能性はある。それくらいだ。

続いて現場付近をざっとみてまわり、コンビニBの裏道あたりにも足を運んでみた。
昼食後、ペケさんと合流し彼の車に同乗してコンビニA~八坂公園~コンビニB~発見現場付近とみてまわる。発見現場あたりを歩きながら「ここをえらんだということは、余程余裕がなかったということでしょう…それがなにによるものだったのか」と話した。公園の南側から現場へは案外すぐである。発見現場近くの十字路のあたりだけ起伏があり一瞬の死角にはなりうる。「ここを選んだ理由があるとしたらそれを期待したということでしょうか」
それ以上のことはわからない。しばしの沈黙のあとペケさんから「恵里奈さん、逆井城のあたりに住んでいたらしいので行ってみましょう」と提案され、そちらにも足を伸ばしてみたが特定はできなかった。寧ろコンビニAまで約8km、高校まで約10kmかけて通学していたことに気づき切ない気持ちにもなった。その後公園やファミレスへと場所を変え、深夜まで色々と意見交換したがこの日はお開きと相なった。ペケさんは「なんかひっかかるものがあるのだけど…」としきりに口にしていたが未だに正解に辿り着けないでいるとのことでこれはリベンジが必要なようである。

サイゼリヤ跡地

私はというと、サイゼリヤ・八坂公園・両コンビニ・遺棄現場(長須)すべてが狭い範囲に収まる点に着目している。
まずサイゼリヤだ。ここを早々(1:36)に立ち去った直後に着信があり、被害者と友人(B)は公園に移動して三時間ほどを過ごしている。結局、呼び出していた友人(C)は姿を現さず、「親が起きてくるから」という理由で(B)は帰宅することになるが、このとき(B)は被害者がなにか心細そうにしていたと証言している。被害者は「今からこれないか」とあちこちに連絡をした形跡もありどうやら立会人を探していたフシがある。更に話をややこしくしているのはのちに判明した友人(D)の存在だ。友人(D)が被害者と接触したタイミングは(A)であるところのメアリーさんも把握してはいないが、おそらく(B)と被害者がサイゼリヤで合流する直前の0:00前か(B)が帰宅した4:30以降~瀕死の状態で発見される6:50までの間となる。因みに(D)さんも事情聴取は受けているとのことでこれ以上の詮索はしない。念のため上記登場人物は全て事情聴取済であることは付記しておく。

ここがサイゼリヤであった名残

つまり、この事件4:30~5:45~6:50までの時系列に全ての謎を解くカギがあるのではないか。

5:45の目撃情報

私が着目し、精度もそれなりに高いと感じるのは5:45頃のもの。
静岡在住で出張中の男性が朝刊を求めてコンビニBを訪れた際、
恵里奈さんと思われる少女が金髪女性の運転する白色の軽自動車(車種はアルト或いはミラとも)に乗り込むところを目撃。車は常総方向へと走り去ったが、そのとき時計の針は5:45を示していたという。

コンビニB近くの旅館

その常総方向にはサイゼリヤとコンビニAがあるのだが…。

コンビニB駐車場から常総方向をみる

太宰大さんによる再調査

元事件記者で「未解決事件ファイル」等の著作で知られる太宰大さんによる再調査の内容が「不思議事件ファイル(未解決事件編)の06:茨城2少女殺人…千葉事件との共通点と相違点(2003~2004)」という記事に纏められております。何故「似て非なる事件」と考えられるのかについてご興味のある方は是非。

考察

いまの時点での考察を書いてみる。まず恵里奈さんは友人Dと別れたのちにコンビニAに立ち寄る。おそらくそこで犯人と落ち合うつもりだったのであろう。ひとりでは心細く、立会人を必要として心当たりには全て連絡したものの叶わず、御守的な意味でナイフ付き工具を購入したのかもしれない。ここを追い出された直後あたりに、犯人から着信があり、コンビニBを指定されたので移動する。30分後くらいに犯人(たち)が現れ、恵里奈さんに助手席に乗るように促した。恵里奈さんは人目のあるサイゼリヤで話し合いをしようと提案したはずだ。犯人(たち)からすると逆に人目につきたくない会話内容であるため、それを断り人目にはつきにくい車内での会話のできる八坂公園の南側駐車場に移動したのではないか。ここで不安になった恵里奈さんが咄嗟に「スリにあった」と通報を入れたとしよう。これは犯人との駆け引きの為だ。交渉内容が犯人側には不利なこと―例えば金銭的トラブルの類だったとしたら犯人を泥棒=スリとして置き換えたのかもしれぬ。そのため「見覚えのある」「見たことのある」ひとと曖昧な表現になったのであれば合点もいく。ここで犯人からの返済する意思が感じられなかった為に「三度目の正直」としてその場に警官を呼ぼうとしたのではないだろうか?その際、恵里奈さんと犯人の一人が揉みあいとなり、首にストラップがまとわりついた或いは咄嗟に首をしめてしまい、気付けば助手席で恵里奈さんがグッタリとしていることに漸く気づいた犯人(たち)は相当焦った筈であり、とにかく「この遺体をどうにかしないといけない」その一心だったのであろう。そこで最短距離で遺棄できる場所としてこの農道を選んだものの幹線道路への抜け道的性格であることを知らず、日曜早朝のわりに交通量もそこそこあったため、起伏が死角となりそうだくらいの理由でこの場所を選んだように感じた。要は追い詰められていたが故の判断ミスの線が濃いように思うのである。

恵里奈さんが倒れていたのは十字路標識のあたり

まず犯人は土地鑑のある人物とみて間違いはあるまい。
目撃情報によれば、本命は軽自動車であるのだからトランクはないのであって、長時間隠しおおせるわけでもない。だからこそこの場所なのである。
何より目撃されることを過度に恐れていたフシがある。
だとすれば、恐らく犯人の生活エリアもこの近辺なのではないか。
携帯に関しては陽動目的と同時に水没による破壊が狙いで
微弱電波の検出された那珂市付近まで常磐道で北上したと推察される。
或いは那珂にも土地鑑があるのかもしれない。

盲点

恵里奈さんの体格についてメアリーさんに伺ったところ、160㎝弱はあったとのことで標準やや大きめだったことを付け加えておく。
犯人が女性の可能性が高いと考える根拠のひとつがこれであるが、これは今まであまり触れられることのなかった部分である。
そろそろ我々も既知の情報に囚われることなく、この事件を様々な角度から見つめ直す時期に来ているのではないか。
例えば、メアリーさんの証言でその存在が浮上した彼氏のコウ氏について
「彼と通話しているときは岐阜弁でしたか?」と尋ねたところ、メアリーさんの回答は「YES」だった。恵里奈さんについて岐阜時代の情報が少ない印象を受けるが、恵里奈さんの16年の人生の大半をそちらで過ごしたのであり、岐阜時代の人間関係にも目を向ける必要性があるのではないかと思い始めている。
この事件、この記事だけで終わりにするつもりはなく、メアリーさんと共に解決まで追い続けていく所存である。
勿論、ペケさんとも再調査の予定もあるので今後の更新をお待ちいただきたい。

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