メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種(ラインケアコース)第35回受検解説風雑感その2

長文になりすぎたので分けてます。
最後まで続けるかは読んでる皆様のご声援によります。
どうぞよろしくおねがいします。

その1(雑感・第1問、第2問)



※以下からは、あくまでも個人的メモの延長なので、本試験の結果を保証するものではないこと、間違いもありそうなことをご留意ください。

特に出典の記載のないものは下記より引用
・第35回メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種(大阪商工会議所)
・メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種 公式テキスト(大阪商工会議所)
・第35回メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種 過去問題集 2022年度版(著:梅澤志乃)

第3問

3-1職業性ストレス簡易調査票

この問題間違えました。現物なりモデルを見て理解しないとだめですね。
次の問題にも絡むのですが、何パターンかあるので、理解する面倒さはありますね。

  • 仕事のストレス判定図

第3 問[1] 職業性ストレス簡易調査票に関する次の記述のうち、最も不適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。P125
① 質間は、仕事のストレス要因に関する尺度、ストレス反応、修飾要因、ワーク・エンゲイジメントから構成されている。
⇒不適切
職業性ストレス簡易調査票は57項目からなり、仕事のストレス要因、ストレス反応、修飾要因の大きく3つから構成されています
厚労省職業性ストレス簡易調査票を用いた ストレスの現状把握のためのマニュアルより引用
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000050920.pdf

② 「仕事のストレス判定図」は、「仕事の要求度ーコントロールーサポートモデル」に基づいて作成され、職場環境を評価できる。
⇒正しい
③ 「仕事のストレス判定図」による総合健康リスクは、「量ーコントロール判定図」の健康リスクと「職場の支援判定図」の健康リスクから計算される。
⇒正しい
④ 「目が疲れる」「腰が痛い」「首筋や肩がこる」という身体的症状の質問項目がある。
⇒正しい

3-2新職業性ストレス簡易調査票

この問題は確か、会社でストレスチェックやったときに項目があった気がするなあで直感的に②を答えた。

第3 問[2]
新職業性ストレス簡易調査票に関する次の記述のうち、最も不適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 成長の機会やキャリア形成の機会を問う質問項目が含まれている。
⇒正しい
②ワーク・エンゲイジメントは測定できない。
⇒不適切(っぽいよね)
③ 上司のリーダーシップや上司の公正な態度を問う部署レベルの内容の質問項目が含まれている。
⇒正しい
④ 新職業性ストレス簡易調査票の推奨尺度セット標準版は42 尺度120 項目で構成されている。
⇒正しい(だが、しかし正直ここまで細かい個数まで覚えてない)

3-3衛生委員会

過去問題集にそのまま同じ問題がある。
なおかつ衛生委員会の設置要件が判っていれば解ける。
アで衛生委員会が絞れるので①か④
ウで衛生委員会設置要件の人数が50人か100人かなので④が選べる

第3 問[3]
職場環境などの改善に関する次の記述のうち、[ ]にあてはまる語句の組合せとして、最も適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
メンタルヘルスに重点を置いた職場環境改善を進めるためには、[ ア ]を
有効に活用して、ストレス調査の実施に関すること、職場ミーティングの開催やグループ討議の場の設定、改善提案の集約や進捗状況の把握などを行うことが大切である。
[ ア ]の役割は、衛生管理に関するさまざまな対策について[ イ ]する
こととされており、常時[ ウ ]人以上の労働者を使用する事業場においては、その設置が義務づけられている。

3-4職場環境改善のためのヒント集(メンタルヘルスアクションチェックリスト)

これも過去問題集で③の選択肢が間違いの記憶があったので、
他の問題の選択肢を見ずに③を選べた。

第3 問[4]
「職場環境改善のためのヒント集(メンタルヘルスアクションチェックリスト)」に関する次の記述のうち、最も不適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 職場環境等を抜け落ちなく点検することが目的ではなく、重要なポイントを中心に点検し、その後の職場の話し合いで参加者のアイデアを膨らませるためのチェックリストである。⇒正しい
② 合否の判定や点数化による職場のランクづけができる。
⇒不適切P141
③ 既存の資源を活用しながら、現場ですぐに低コストで改善できる優先対策をチェックできる。⇒正しい
④ 日本全国から職場環境等の改善事例を収集し、現場で利用しやすい6 つの領域30 項目に集約・整理して作成されている。⇒正しい


第4問

4-1長時間労働

①を読んだ時点で間違ってなさそうだな、と思いつつ一応②以降を読む

第4 問[1] 長時間労働に関する次の記述のうち、最も適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 厚生労働省は、長時間労働による健康障害防止のため、労働基準監督署による時間管理に関する指導の強化などさまざ)まな対策を講じてきた。
⇒正しい
労働安全衛生法では、過重労働による健康障害を防止するために事業者が講ずべき措置として、時間外・休日労働時間等の削減や労働時間等の設定の改善が挙げられている。
⇒不適切 労働基準法
労働安全衛生法第32 条では、1 週間に40 時間を超える労働は禁止されている。
⇒不適切 労働基準法
労働契約法で、研究開発業務従事者や高度プロフェッショナル制度対象労働者に対する面接指導のルールが明確化された。
⇒不適切 労働安全衛生法

4-2労働者の健康情報の取り扱い

健康情報収集、提供の本人同意は重要事項で他の問題でも出題があるので、この選択肢では②をパッと選んでおきたい。

第4 問[2] 労働者の健康情報に関する次の記述のうち、最も適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① メンタルヘルスに関する情報は、個人情報の中でも特に機微な情報とされているが、その理由は、客観的に評価しやすく、誤解や偏見などが起きやすいためである。
⇒誤り 「客観的な評価が難しく~」P203
② 健康情報を収集する際には、原則として労働者本人の同意を得る必要がある。
⇒正しいP206
③ 産業医、保健師及び看護師は、刑法上の守秘義務を負っている。
⇒誤り 医師は刑法、保健師および看護師は保健師看護師助産師法で守秘義務規定がある
④ 守秘義務の規定の適用がない者については、勝手に他人のプライバシー情報を第三者に教えたとしても、プライバシーの侵害を理由に民事上の損害賠償責任を追及することはできない。
⇒誤り

4-3ストレスの発生とその対処

AがXとわかりやすいので、③と④の二択
Bで判別がつかないので、DよりはCが正しそうという理由で③
Dはわからん。
問題の形態によるものの、全部の枝が分からなくてもなんとかなる(する)

第4 問[3] ストレスの発生とその対処に関する次のA-D の記述のうち、正しいもの(〇)と誤っているもの(×)の組合せとして、最も適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。

A. ストレスの発生に伴う身体的興奮により、筋肉の硬直、心拍数の低下
全身の血流量の減少、発汗といった身体現象が生じる。
B, 認知的評価によるストレッサー発生を阻止するには、物事の受け取り方
を変える。
C.情動的興奮に対しては、感情や気分を鎮めることで対処する。
D‘ 身体的興奮に対しては、副腎皮質ホルモンのコルチゾールの分泌で対処
する。⇒消費

①(A) ◯ (B) x (C) x (D) ◯
②(A) ◯ (B) x (C) ◯ (D) x
③(A) X (B) ◯ (C) ◯ (D) x
④(A) x (B) ◯ (C) x (D) ◯

4-4パワーハラスメント

ここは②をサクッと選んで終わりにするのが良い問題。
読めば読むほど迷う

第4 問[4]
パワーハラスメントに関する次の記述のうち、最も適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 労働施策総合推進法の改正により、2022 年には全ての事業所で職場のパワーハラスメント防止のための雇用管理上の措置が義務となる予定であったが、中小企業への適用は2025 年まで延期された。
⇒22年4月に義務化
② 遂行不可能なことの強制のみでなく、仕事を与えないこともパワーハラスメントに該当しうる。⇒正しい
③ パワーハラスメントは法令によって基準が定められており、個別の状況によってパワーハラスメントに該当するかどうかの判断が異なることはない。⇒個別の状況によってパワーハラスメントに該当するかどうかの判断が異なる可能性が大きいP162

④ 「心理的負荷による精神障害の認定基準」(厚生労働省、2011 年、2020年改正)の「業務による心理的負荷評価表」において、心理的負荷の強度が「中」程度の身体的攻撃、精神的攻撃を受けたときに、会社に相談しても適切な対応がなく改善されなかった場合のパワーハラスメントの心理的負荷の強度は「中」である。
⇒強になるP158

4-5管理監督者自身のメンタルヘルスケア

ここも①をサクッと選んで次へいきましょう。

第4 問[5]
管理監督者自身のメンタルヘルスケアに関する次の記述のうち、最も不適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 管理監督者に多いと考えられる真面目、凡帳面、仕事好き、他人との円滑な関係を保つことに気をつかうなどの性格傾向の人は、ストレスを受けにくい。⇒不適切 どう考えてもストレスを受けやすい人ですね
② 飲酒量によっては睡眠の質が悪くなるため、接待などで飲酒の機会が増えた場合は、睡眠の質に注意する必要がある。
③ 自覚できていないストレスに気づくには、定期的にストレスチェックを受検することが有効である。
④ 部下のメンタルヘルス不調が管理監督者にとってストレスとなることがあるため、自分で抱え込まず上司や産業保健スタッフ、人事労務管理スタッフに相談することが必要である。

4-6 管理職がとるべき行動

①~③は正しそうで進んで、④は違うなと感じた問題
序盤(問1や2)に比べるとこの辺はサクサクと進めそうな問題が多いですね。

第4 問[6]
管理職がとるべき行動に関する次の記述のうち、最も不適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 部下に異変が見られた場合、うつ病の症状の多くが当てはまるようであれば、専門医への受診を促すことが望ましい。
② ストレスチェックの実施後に、部下からの申出などで「ストレス反応の点数が高かった」と知った場合、ストレスによる不調が表れていると疑われる。
③ ストレスチェック後に部下が高ストレス者と判定され、面接指導の結果、就業上の措置を実施する場合は、産業保健スタッフや健康管理部門、人事労務部門と連携すべきである。
④ 部下の1 か月の時間外労働時間が85 時間だったが、医師面接の申出は本人の希望に基づくべきであり、面接指導を受けるよう管理職から促してはならない⇒不適切 P161

4-7仕事以外の部下のストレスについて、管理職がとるべき行動

ここも常識の範囲でサクッと次へ行きましょう。

第4 問[7]
仕事以外の部下のストレスについて、管理職がとるべき行動に関する次の記述のうち、最も不適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 部下にがんがみつかり休職となった。治療に成功し復帰したが、この部下にはメンタルヘルス不調となる可能性があると考え、時々心身の状態を尋ねている。⇒正しい。元職場にもこういった方がおりました。定期的な検査や予後も長い戦いになるので大変ですよね。
② 親類が詐欺事件を起こしてマスコミで報道された部下に対し、一対一のミーティングの中でさりげなく健康について尋ね、様子を把握するよう努めている。⇒正しい。会社に来ているだけで偉すぎます。私は無理です。
③ 介護していた親が亡くなった部下がいる。長く続いていたストレス要因が軽減したため、健康面の確認を終了した。⇒不適切 謹んでお悔やみ申しつつお声がけしてあげてください。
④ 職場において特にストレス要因は見当たらないが、最近無口になった部下がいるので、声をかけて心身の状態を確認した。⇒正しい ひょっとしたらあなたが原因かもしれないですが、お声がけしてあげてください。

4-8職場によるサポート

②は違うだろうと思いつつも、③の金銭的サポートが非常に引っかかった。
テキスト見ても道具的なサポートの金銭的サポートが何かがよくわからないですね。テキスト作成者の方教えて下さい。

第4 問[8]
職場によるサポートに関する次の記述のうち、最も不適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① うなずきや相づちは、ソーシャルサポートになる。⇒正しい
②どのような場合においても即座にサポートを提供することは、個人が主体的に問題解決に向かう動機づけを高める。⇒不適切 何でもかんでも親が手出しするのは子育てでも自分で考えなくなりますね。
③ 道具的サポートの具体的な内容として、共同で処理する、金銭的サポートをすることなどが挙げられる。⇒正しい P198の図に金銭的サポートの記載あり。具体的にそれは何かは無いのでモヤッとしている。
④ サポートする立場にある人は、基本的に情緒的サポートを行いつつ、情報的あるいは道具的サポートを提供し、その経過や結果において評価的サポートを行うという包括的なサポートに努めることが必要である。

4-9特定健康診査・特定保健指導

この問題は職場の健康診断結果にBMIがあるので思い込みでAを◯にしてるので出だしから躓いている。
他が◯というのが上手く引っ掛けてますが、厚労省の下記を読んで懺悔しましょう。

厚労省

第4 問[9]
特定健康診査(以下「特定健診」という)・特定保健指導に関する次のA-D
の記述のうち、正しいもの(〇)と誤っているもの(×)の組合せとして、最も適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
Aメタボリックシンドロームの診断基準には、肥満度(BMI )が含まれ
る。⇒含まれないんだそうです
B. 高齢者の医療の確保に関する法律の施行により、医療保険者に、生活習
慣病予防のための特定健診・特定保健指導を実施することが義務づけられ
た。
C.特定健診は、特定保健指導の対象者を絞り込むためのスクリーニング作
業である。
D. 保険者は毎年、特定保健指導による改善効果を評価して、政府に報告し
なければならない。
①(A) x (B) ◯ (C) x (D) x
②(A) ◯ (B) x (C) x (D) ◯
③(A) ◯ (B) x (C) ◯ (D) x
④(A) x (B) ◯ (C) ◯ (D) ◯

4-10健康づくりのための睡眠指針

ここはこれを勉強してよかったなと思うところ
どうしても刷り込みで同じ時間に寝なきゃ、◯時間寝なきゃと思うのですが、そうでなくても良いようです。遅寝早起きってキツいですけどね。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf

第4 問 11
「健康づくりのための睡眠指針」(厚生労働省、2014 年)に関する次の記述のうち、最も不適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。P171
① 自分にあった睡眠時間があり、8 時間にこだわらない。
② 就床時間は常に一定にする。⇒不適切 
③ 睡眠中のむずむず感や歯ぎしりなどには要注意。
④ 眠りが浅い時には遅寝・早起きをする。

4-11漸進的筋弛緩法・自律訓練法

あきらめずにできないことが嫌いな私は②を選んでしまいましたが、答えは④です。自律訓練法は習ったことがあるのですが、昔からあまりうまく行かないので漸進的筋弛緩法か、複式呼吸法派です。

第4 問[11] リラクセーションに関する次の記述のうち、最も不適切なものをーつだけ選び、
解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。P175・176
① 漸進的筋弛緩法は、緊張した筋肉のこわばりを解きほぐすことで心をリラックスさせる。
② 漸進的筋弛緩法では、筋肉の緊張と弛緩の感覚差を大きくすることで、リラックスした状態を感じやすくなる。
③ 自律訓練法は、自己暗示の練習によって不安や緊張を軽減させる。
④ 自律訓練法の背景公式及び重・温感練習中に不安感やイライラ感などがあっても、練習を続けていれば落ち着いていくため、あきらめず継続して取り組むことが重要である。⇒不適切 不安やイライラ感があったら中止してください。


第3回 問5~7の解説です。

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