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【LoR】あなたのお名前なんてーの? レイヴンブルーム学園

レジェンド・オブ・ルーンテラに登場するフォロワー。その中には«クラウドフィールドのシスリア»や«アルバス・フェロス»のようにカード名に名前が記されているものと«退役の清算人»や«傷持つ乙女の略奪衆»のように二つ名や属性を表すだけのようなカード名を持つものがあります。

これは、そんなカード名に名前を持たないユニットの名前は何なのか。フレーバーテキストやセリフから拾って紹介する記事です。
(もしどうしても名前がわからないときは、ケーキを焼いて「ケーキに名前を入れたい」と切り出してみるといいでしょう)


第2回目は«レイヴンブルーム学園»の生徒3人です。


«スペルスリンガー»

「牙じゃなくて、毒が本命さ」

名前は『シデル・キセラ』、愛称は『シド』。
蜘蛛の名前は『ファング』。
『フィアサム』、『スタン』とアグロなら欲しい効果を備えたユニット。そしてどう見ても人の形をしている彼のサブタイプは『蜘蛛』。«ファング»がメインなのか、«シデル»と«ファング»や他の蜘蛛とでスペルスリンガーなのか。その謎を解き明かすヒントは彼の姓『キセラ』にありそうです。

『キセラ(キテラとも。多分正しくはカイセラ)』はノクサスの貴族の名前。そして«エリス»の実家です。血縁関係がどうなっているのかは不明ですが、«エリス»が«ヴァイルモー»と契約して長い時間が経っているので、『シデル』自身に何らかの形で『蜘蛛』の力が宿っている可能性もありそうですね。

そんな«シデル»は勉強が嫌いなようで

«シデル» 「また授業かよ……」(«レイヴンブルーム学園»召喚時)
«シデル» 「散歩いってきまーす」(アタック選択時)

«シデル» 「よぉ«アニー»、授業サボるか?」
«アニー» 「うん!じゃあ教室ごと燃やしちゃう?」

と、勉強嫌いな«アニー»とも息が合うようです。
さらに«アニー»とは

«アニー» 「あ、キテロさん。キ、キテ……」
«シデル» 「«キセラ»だよ«アニー»。«ティバーズ»もこんにちは」

という会話があり、これはめっちゃいいお兄ちゃんにですね!ぬいぐるみの«ティバーズ»にも挨拶しているところがポイント高いですね。
(実際のところは«アニー»や«ティバーズ»の力を恐れて無難に接している可能性もありそうですが……)

と、«シデル»は家庭に問題はありそうですが、根は良さそうなお兄ちゃんですね。


«マナソウルの学徒»

「魔法あるところに我あり、ってね」

名前は『ダーニ』
カード画像では分からないが、彼にはしっぽがあります。また頭にある羽飾りのようなものは飾りではなく肉体の一部のようです。彼は『ヴァスタヤ』なのでしょうか……?
ここでリーグ・オブ・レジェンドのプレイヤーなら(LoRには未登場の)あるチャンピオンに似ていることに気づくでしょう。


「ニーコはウーヴィキャット族。ヴァスタヤじゃなくて、ヴァスタヤ、シャイ、レイ。もっとカラフルなの!」

そう«ニーコ»ですね。
はるか昔に途絶えた(と思われていた)ウーヴィキャット族はひっそりと暮らしていましたが、ある時部族存亡の危機に見舞われ«ニーコ»はなんとか生き延びた、とあります。そして«ダーニ»のフレーバーテキストでは

『「ダーニと初めて会ったのは2年ほど前だ。愛想のいい子で、温かな家族に囲まれていた。だが、最後に彼の村に立ち寄った時、ダーニは広場にぽつんと座っていた。家族が帰ってくるのを待っているのだと彼は言った。可哀想に、何か月もあそこで待っていたのだろう。道中で私が何を目にしたか、彼に伝えることなどできなかった…」-フィン・レトリック』

とあり、同一の部族(村)であるとの明言こそないものの«ニーコ»の境遇を想起させるものとなっています。
また«ダーニ»のセリフの端々には«ニーコ»を彷彿とさせるものがあります。

«シデル» 「«ダーニ»、お前の目のこと聞かせてくれよ」
«ダーニ» 「えっと、モノには色んな色があって……」

«ダーニ»    「キ、キミのオーラ、ちょっと嫌かも……」
«学園の監督生» 「そう、なら近寄らないで」

«ダーニ» 「色が多すぎる!」(死亡時)

そして«ニーコ»は「ショウ=マっていうのは、あー...…魂の形のこと。その人の中にある本当の姿」と言っており、«ダーニ»にも似たようなものが見えているのではないでしょうか。
また『色』についても、スキル『駆け巡る色彩』や「鮮やかさは危険のしるし!」などのセリフから関連を匂わせていますね。

またスキル発動時ですら

«ダーニ» 「て、手伝うよ」(«魔力の残火»)

と、あまり好戦的ではない態度から、平和を愛する『ウーヴィキャット族』を感じさせます。

«アニー»とは

«ダーニ» 「«アニー»、一番の仲良しは誰だい?」
«アニー» 「«ティバーズ»!秘密もぜーんぶ知ってるの」

«ダーニ» 「«アニー»、2番目の仲良しは?」
«アニー» 「うーん、2番は«ダーニ»かな」

という会話で«アニー»の無邪気さ、正直さを表すのに一役買っています。«シデル»に劣らずいい子ですね。
«???» 「ま、2位でも大したもんだと思うぜ?」


«学園の監督生»

「はじめよっか」

名前は『フェイ』
学園側、生徒側のどちらからも信頼されている生徒。アートワークでも、学園一の問題児であろう«アニー»と対峙していることから、秩序を守る優等生のようです。

早速セリフを見ていくと

«シデル» 「«フェイ»、面白いモン見せてやろうか?」
«フェイ» 「いいけど、その蜘蛛近づけんなよ」

«フェイ» 「いいモンやるよ」(ブロック選択時)
     「悔しくないの?」

優等生にしてはちょっと言葉遣いが荒いですね。
また、«フェイ»や«ティバーズ»のアートワークで対峙している«アニー»に対しては

«アニー» 「あなたも新入生?あたし«アニー»」
«フェイ» 「«アニー»、アンタ特別な子みたいだね」

と、なにか品定めをするかのような態度です。
さらには

«フェイ» 「見せつけてやろ?」(アタック選択時)

«フェイ» 「力があるなら使わないと」
«アニー» 「(くすくす笑い)«ティバーズ»みたいなこと言うのね」

«フェイ» 「«ティバーズ»も遊びたがってるんじゃない?」
«アニー» 「そうなの?«ティバーズ»?(ささやき声)。遊びたいって!」

と«アニー»を含め、周りを煽るような発言が目立ちます。この優等生らしからぬ発言の真意は、次のセリフから読み取れるかもしれません。

«フェイ» 「次はアイツらが怯える番よ」(召喚時)
     「恐怖するのは、アイツらのほう」

この『アイツら』というのは学園側の人間ではないでしょうか。フレーバーテキストには

『ここにいる子供たちの多くは、権威や権力に反抗したくなる年頃です。従って、一番の年長者が皆に慕われており、なおかつ我々の意向に従順であるというのは喜ばしいことと言えましょう。』

とありますが、そもそも権力に反抗したくなる子が権力に従順な子を慕うというのは考えにくいですね。«フェイ»がどちらかの側に偽りの態度を取っている、そしてもちろんそれは学園側に対してだと考えられます。
«フェイ»を含め«レイヴンブルーム学園»の生徒は学園からの解放を求めているのでしょう。«レイヴンブルーム学園»を混沌に陥れ自分たちの自由を勝ち取る計画、その最後のピースが«アニー»というわけです。
それは効果発動時のセリフにも表れており

«フェイ» 「まだまだいけるよね?」
     「たったこれだけ?」

という感じにスキルやスペルの発動を煽ります。«レイヴンブルーム学園»が壊れるたびに«フェイ»が力をつける、自由に近づく様子がカード効果に表れているのではないでしょうか?

また、次のセリフからは、解放だけでなく支配・統治を考えているのではないかとも勘繰ってしまいますね。

«フェイ» 「魔力だけあっても意味ないのよ」
«ダーニ» 「あぁ、«武力»と«狡智»と«予見»ってやつ?」

そう考えると、支配を望む«フェイ»と自由を望む«アニー»たちの決裂が«フェイ»や«ティバーズ»のアートワークで示されているとも考えられるかもしれません。

まとめ


«スペルスリンガー»:『シデル・キセラ』
«マナソウルの学徒»:『ダーニ』
«学園の監督生»  :『フェイ』


(おまけ)
校長:『テルシ』
教員:『J・ウィロウ』
  :『フィン・レトリック』


といいうことで«レイヴンブルーム学園»の生徒のお名前紹介は以上となります。«レイヴンブルーム学園»は«アニー»が来るところから顛末までゲーム内で見ることができるので、是非フレーバーテキストを読んで帝国に貢献できる形でLoRを遊んでみていただきたいのです。なお『それぞれの旅路』の«アニー»デッキには«レイヴンブルーム学園»以外は揃っているので、ユニット同士の掛け合いをたくさん聞くことができます。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。








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