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稲吟会:インタビューサークル、サークルインタビュー vol.1

人物研究会の無茶振りオンラインインタビューにいち早く手を挙げてくれた稲吟会さん。古典芸能「詩吟」を軸に活動するなんて今時珍しい古風なサークルなのね、と考えたあなたは大正解。稲吟会さんには今時珍しい熱い早稲田愛と深い後輩愛を合わせもった古き良きサークル文化がありました。

談○稲吟会 米倉幹事長、河本副幹事長(軽トラの助手席で対応。なぜ!?)
取材○人物研究会(篠崎、富山)
構成○人物研究会(篠崎)

一応毎週金曜日に練習しているので……

──稲吟会さんは昂揚会さんや支援会さんと合わせて早稲田では有名な界隈(※1)と呼ばれていますね。普段は和服に刀を持っているイメージがまるでない……。
米倉 うちは昂揚会、支援会と一緒に活動することもあり、個人間でも仲がいいです。でも一応毎週金曜日に練習しているので……。界隈のみんなからも意外って言われます。
河村 補足としてうちのサークルの本来の特色は、詩吟・舞踊という伝統芸能に触れ、体得できるという点だということを挙げておきます!
──はい。稲吟会さんの「2020年紹介ビデオ」で「詩吟」と「剣詩舞」を見たらイメージ変わりました。顔がとても鋭い。
米倉 顔がキリッとしていますか?僕はキリッとしていないので何とも言えないのですけど(笑)。
──活動と普段ではオンとオフの切り替えが?
米倉 たしかにあるかもしれないです。
──言わせたみたいになっていますか?
米倉 言わされました。

ご飯にお金が発生しないよ

──新入生にアピールしたいサークルの特徴をお聞かせください。
米倉 一番分かりやすいところでは、新入会員は一年間ごはんが無料「ごっつぁん」って呼んでるんですけどね。一年生はお金が無いので先輩と一緒にいるときにはご飯にお金が発生しないよって。コンパとか遊びに行くとかでも合宿の時でもルールは一緒。一年間すごく安く生活できるかな。そのおかげで一年生が練習に来てくれて先輩としてもWin-Winな関係が築けているのかな。
──いきなり飯の話からで大丈夫ですか……。

早稲田を感じたい!

──サークルとしては1955年から長い伝統がありますね。稲吟会に代々伝わっている鉄板エピソードを披露して頂けますか?
河本 パッと思いつくのはお酒で失敗した系(笑)。あんまり今回そういう話はしたくはないので……。
米倉 出来る話はいくらでもあるけどね。記事に書けるものはあんまりない(笑)。
河本 新入生にお見せできる代物があまりない。事件っていうと。
──本当の「事件」が多いんですかね?
米倉 お酒、車関係かな?
──お酒と車が合わさっちゃって大丈夫ですか?
河本 そこは合わさらないです!合わさりはしないです!同一人物の可能性は結構あるんですけど合わさりはしないです。
米倉 ダメージ少ないのは何かな?先輩が酔ってサイゼリアのトイレで一日夜を明かしたとか?店員さんも発見してくれなかった。そういうのはいくらでもあるんですけど。
河本 酒がらみのエピソードが多いんであんまり新入生向けじゃないんです。
米倉 アルハラはないです!飲まない人はマジで飲まない。そこは人研さんも一緒かなと思う。
──新入生に出来ない話が多い(笑)。逆に新入生に求めていることを教えてください。
米倉 多浪が欲しいってのが一つあります。
河本 特に二浪以上。
米倉 できれば三浪が欲しい。アットホームなサークルなんで来てほしい。
河本 現二、三年にそれぞれ二浪がいる。浪人重ねている方にも来てほしい。むしろそういう方こそ来てほしいな。
──それはやっぱり初めからお酒が飲めるっていう…。 
米倉 それはめちゃくちゃ。
河本 いや飲む必要はないんですけどね。最初から飲めると楽しいですね
米倉 あとは「早稲田を感じたい!」、「早稲田のコアな部分を感じたい!」って人。そういう人に来てほしいですね。
河本 100キロハイクだとかレガッタや野球の早慶戦などに参加する機会が多くあるので、そういう早稲田の名物イベントが好きな人はぜひ稲吟会に!

新入生にはホットなイベントが盛り沢山なのかな

──今年は新型コロナウイルスで新歓が中止になりました。稲吟会さんではどのような対応をしていますか?
米倉 新歓は5月、6月に一気に新歓イベントをブチ込んでたんですが開催が厳しくなって悩みどころです。稲吟会はサークル活動以外のイベントもすごく多く、100ハイや早慶戦などにスタッフとして参加できるのも強みなので。そこでも新入生に興味をもってもらったりサークル楽しいなって思ってもらったりする。そういうイベントは秋からあると思うんで新入生と参加できたら一番いいかなって考えています。
──新入生から問い合わせはありましたか?
米倉 一人はありましたね。
河本 その一人はそもそも詩吟の経験者の子で。詩吟関係で稲吟会を知った上で連絡をくれました。
──素人からでも詩吟を始められるとアピールしていますが、お二人は大学に入ってから始めた?
米倉 二人とも完全に初心者です。
河本 優秀な後輩が入ってきたら教えを乞いたいぐらいです。去年も詩吟の経験者が入ってくれて活動面では助けられています。詩吟を新しく始める人も経験者の人も入ってほしい。
──現在判明している活動のスケジュールで発表できるものはありますか?
米倉 稲吟会は秋以降に全部スケジュールを移しました。たぶん100ハイがあるよねっていうのと10月後半には第65代の発表会があるんですよね。その直後に早稲田祭や早慶戦がある。新入生にはホットなイベントが盛り沢山なのかな。あとは早稲田には古典芸能連盟という古典芸能をするサークルが集まっている組織があるんですね。そこでも発表会を行うので新入生だったり古典芸能に興味がある子だったりいろんな子に来て見てもらいたい。その中の何人かが稲吟会に興味を持ってくれればいいかなって考えています。秋から新歓が出来ればそんな感じです。
──最後にこの記事を読んでいるはずの未来の稲吟会の新会員に向けて一言お願いします。
米倉 難しいな。いるのかな?君が来なきゃサークルが消えます!
河本 割とそれはあります!
米倉 お願いします!ほんとに!
河本 多浪大歓迎で未経験者でも大歓迎なのでとりあえず飯食いに行きましょう。なんなら二、三年生でも大歓迎です!
──本日はありがとうございました。

取材日:2020年4月14日
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※1 界隈とは早稲田大学の五つのサークル(稲吟会、思惟の森の会、早慶戦支援会、鵬志会、早稲田精神昂揚会)を指す。

人研編集後記

飯と酒。こころなしか詩吟の話より多かったような。早稲田生というのは腹が減る生き物なのかもしれない。

☆稲吟会さん☆

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★人物研究会★

「会いたい人に会いに行こう」をモットーとする1965年創立のインタビューサークル。早稲田祭などで講演会の企画運営も行う。募集した覚えは無いが多浪がいる。新会員募集中。