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すごい本

今回は三宅香帆さんの『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』という本を紹介します。


何がすごいか

この本本当にすごかったです。何がすごいかって、タイトルにもある通りですが、名作小説を面白く読む方法を優しく詳しく紹介してくれているところだと思います。

全ページの約6分の1が小説を読むための基礎講座に、残りの約6分の5が名作小説を誰よりも楽しく読む方法に割かれています。

『吾輩は猫である』『カラマーゾフの兄弟』『金閣寺』などの、1度は聞いたことのある古今東西のありとあらゆる有名小説を例に挙げながら、小説を楽しく読むコツを直伝しています。

印象に残っている箇所

特に印象に残っているのは、127ページから128ページの文学的とは何かについて考える箇所です。「細部までこまかく描写すること」が文学的だと著者は考えているらしいです。言われてみれば確かに、細部まで具体的に描写されていると、文学的だと思ってしまいます。さすが書評家ということもあり、よく文学的について観察していると感じました。

最後に

難しい有名小説を読んだふりにしないための必読の書だと思いました。この本に書いてあるコツを頭の片隅に入れながら、有名小説を片っ端から楽しみたいですね。

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