自南来 薫

自由律の調べに不自由な心を重ねています。 愛してはいけないものをどうして思ってしまうの…

自南来 薫

自由律の調べに不自由な心を重ねています。 愛してはいけないものをどうして思ってしまうのか。私の愚かさが誰かの慰めとなりますように。

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不自由な心を重ねる#33

見上げるゆめを天とよび こぼれる涙を集めて海と名づけた 夜になり手をつなぎ朝がくる わたしたちの二日目

    • 不自由な心を重ねる#60

      泥水に 華を見つけ 喜ぶ不幸 好きな香りを 身にまとうのは 汚水を浴びる日

      • 不自由な心を重ねる#59

        行きはよいよい二人の痛み 帰りは誰も乗らない深夜の上り

        • 不自由な心を重ねる#58

          不機嫌な声に 背をむけ心を閉ざす けど離れない

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        不自由な心を重ねる#33

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        記事

          不自由な心を重ねる#57

          気持ちは既に夜明けの空 身体はあとで現地集合

          不自由な心を重ねる#57

          不自由な心を重ねる#56

          正しいほうを選ばない 答えがわかっていても違うほうを選ぶ 踏み出せばつまずく 擦りむいた手が痛い 色のない標識には従わない

          不自由な心を重ねる#56

          文字、それは娯楽

          文字は人が発明した究極の伝達手段。平和な今を生きる私にとっては娯楽の一つでもある。 文字という記号は人々の共通理解の上に成り立っているから、「あなた」の記号が「わたし」の心に入り、五感に変換され、「あなた」が少しわかる。 水にポトリと落としたインクのように、記号は感情として広がり、ゆらぐ。溶けていくその時間がたまらなく面白い。 「わたし」の思考は記号となり、その記号は「あなた」の脳で復元される。脳は人それぞれで、経験や考え方に違いがあるから、復元された内容には誤差が生じ

          文字、それは娯楽

          不自由な心を重ねる#55

          知りたくない温度 あなたを責める気持ちがわくと思ったのに 自分が自分に向き合わない弱さが まっさらな大地に戻したのだ ばかみたいで 駅に向かいながら泣く音が漏れる 行き先をかえる きっとこれがすべてを変える原動力になる 爪の食い込む手が痛くなる 赤い色が奥歯にしみる

          不自由な心を重ねる#55

          不自由な心を重ねる#54

          この空のように晴れやかだ、と思い込めるのか。 雲はかかり、赤く染まる。 濁っているようで、澄んでいるようで。

          不自由な心を重ねる#54

          不自由な心を重ねる#53

          色とりどりに広がる不安 流れて消える

          不自由な心を重ねる#53

          不自由な心を重ねる#52

          青い碧いこの海 一瞬の戸惑いが灰色に変える

          不自由な心を重ねる#52

          不自由な心を重ねる#51

          手渡されて急に色褪せるブーケ

          不自由な心を重ねる#51

          不自由な心を重ねる#50

          来られてよかった 来なきゃよかった 折り重なり横たわる ふたりのマジックアワー

          不自由な心を重ねる#50

          不自由な心を重ねる#49

          だんだん人がいなくなり わかるポーズをする人だけが残る 孤独 それを望んだのは 他でもない 自分?

          不自由な心を重ねる#49

          不自由な心を重ねる#48

          知られたくない 壊れてしまうから 知られたい 壊してしまいたい

          不自由な心を重ねる#48

          不自由な心を重ねる#47

          ふぞろい ふぞろう はみ出す理由を探して はみ出す目的を考えて 咲いた自分をあきらめる

          不自由な心を重ねる#47