「フィードバックには型があります」 守っておきたい5つのルール。

こんにちわ。

マネジメント職について約1年半、これまでやったことのなかった「フィードバック」の機会が圧倒的に増えました。今回はこの1年半でボクが学んできた「フィードバック」のポイントについて、まとめておこうと思います。

結論からいうと、気をつけているポイントは、以下の5つです。

1. 事実確認
2. 事実の場合、理由を聞く
3. フィードバックの理由を伝える
4. 相手の意見を聞く
5. 次回以降、行動を変えるために具体的にどうするか決める

かんたんに解説していきますね^^

1、事実確認

フィードバックをするときは「自分が直接その行動を見た」か「見てないけど誰かから聞いた」でパターンがわかれます。

事実確認が必要なのは、「見てないけど誰かから聞いた」パターンです。

「○○さんがこんなことをいってたけど、身に覚えはありますか?」

このように事実確認をしないと、事実ではない場合(「そんなことやってねーよ!」)もあれば、やや事実がねじ曲がっているケース(「だいたいあってるけどちょっと違うよ!」)もあります。

相手からすると、ヘタすれば、ぜんぜん悪くないのにFBをされてしまう可能性もあるわけで、そんなことしちゃったらいうまでもなく相手との信頼関係はボロボロです。

そもそもフィードバックをする事実があるのかどうか、これはぜったいに確認すべきですね。


2、事実の場合、理由を聞く。

「身に覚えあります」

事実であることがわかったら、次は「理由」を聞いた方が良くて、一見、はたから見たらよくない行動でも、実は理由があってやってるケースがあったりします。

たとえば、「Aさん」が「Bさん」を殴った、としますよね。

一見「Aさん」だけにフィードバックが必要そうですが、「殴ったのはなにか理由があるの?」と聞くと、「毎日のように自分の友人をバカにしていて、我慢できなかった」と、まぁ納得できる理由がある場合ってじつはけっこう多いんです。

理由も聞かずに、「なんで殴ったの!?ダメでしょ!」なんてこといっちゃうと、「なんにもわかってないくせに...」と相手から反感を買う可能性が高い...。

となると相手はもう聞く耳を持ってくれなくなります。

事情が変われば、フィードバックの内容も変わって当たり前なので、必ず「正当な理由があるか」確認をしましょう。


3、フィードバックの理由を伝える。

「これはやっぱりフィードバックした方がよさそうだな...」

理由を聞いてもフィードバックが必要だと思ったら、フィードバックをする理由を伝えます。「納得度」を上げるためです。納得できないフィードバックなんて誰も受け入れようと思いません。かならず「なぜフィードバックするのか」理由を伝えましょう。

さらに、「ロジックが成り立っているか」も注意してください。

そもそもフィードバックとは、相手のとった行動がよくないと思ったときに行うものであって、よくないと思ったのにはなにか理由があるはず。

少なくともその理由は「正論」である必要があって、その行動を続けることで、まわりにどんなデメリットがあるか、相手自身にどんなデメリットがあるのか、ちゃんとロジックが成り立っていなきゃダメです。

とはいえ、ロジックが成り立っていたとしても、それだけでは人は動きません。ひとは「感情」で動く生き物なので、「伝え方」が重要です。このあたりは以前の記事でもお伝えしましたし、「ひとを動かす」という本にくわしく書いているので、よければ是非読んでみてください^^


4、相手の意見を聞く。

こちらからフィードバックをした後は、相手の意見を聞ききましょう。

「ボクはこういう理由で、今の○○さんの行動はイケていないと思うんだけど、○○さんはどう思いますか?」

こんな感じですね。

これも目的は、フィードバック相手の「納得度」をあげるため。フィードバックは相手の成長を促すものです。つまり、「イケてない行動」が改善されてはじめてフィードバックした意味がでてきます。

いくら正論を言おうが、相手が改善に向けて動いてくれなきゃ、そんなのなんの役にも立ちません。大事なのはどうすれば相手が改善行動をとってくれるかであって、そのためには相手の「納得度」をできるかぎり上げてあげる必要があります。

ここをサボっちゃダメですね。

自分のフィードバックに対して納得がいってない部分があるなら、ぜったいに聞いた方がよくて、事実、話をきいてみると、相手の言い分が正しくて、自分が間違ってる可能性だってあります。

どうすれば相手が成長できるか「一緒に考える姿勢」を忘れちゃダメで、「この行動はやっぱりイケてないから変えた方がいいよね」とお互いに納得できるまでとことん話し合うべきだと思いますね。


5、次回以降、行動を変えるために具体的にどうするか決める。

お互いに「改善が必要だ」という共通認識が持てたら、あとは具体的に「どう動くか」を決めていきます。具体策がないと、結局行動が改善されないまま終わることになるので、いってみればフィードバックした分の時間が無駄になりかねません。

フィードバックが必要な行動を起こしてしまった「原因」を探りつつ、その原因を解決するためにどんなことができるのか、これまた一緒に考えます。

一方的に考えて「これやって!」というのではなく、一緒に考えます。

理由は、これまでお伝えしてきた通り。「納得度」をあげるためです。

ひとから一方的にいわれたアクションより、みずから考えたアクションの方が行動に移しやすいんですよね。さらにいえば、自分で言ったからには、やるしかなくなります。ヒントをだしつつ、一緒に考えるのがオススメですね^^


まとめ

フィードバックはすごく奥が深いので、毎回「むずかしいな…」と感じます。とはいえ、マネジメント職の重要な仕事のひとつであることは間違いないですし、子育てとかにも役に立つスキルなんじゃないかなぁとも思います。

よかったら参考にしてもらえると嬉しいです^^
それではまた次回^^

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