詩:グロテスク

汚い街の汗の匂いに
女の笑顔を振りまいて
それが自由の始まりならば
靴とコインのすり減る夜だ

賭けようか
ベンチが死に場所になるか
六畳間で物狂いになるか
口先なんて当てにならないから
ひらがなの全てが殺意になるさ

知識 能力 方法 処世
あーあ全部ヤラセだ
知っているふりも知らないふりも
ファッションだから許されているだけ
スマホを叩く動かない身体が
間もなく飢えてくるだろう

知りたいか
肉を
血を
骨を
賭けるがいい
賭けるがいい
嬌声が毒となり俺を回るまでが
夜だ

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