詩:CHEESE CAKE

小さなテーブルの
恋よりありふれた対話から
月への冒険譚が生まれる

憧れをやめた日は
わたしの魂がカフェラテの泡に乗る気がして
だから秘密を相談するときは
継母のような眼をしたあなたを選ぶの

「チーズケーキには崖しかないね」
曇りがちな東京のどこともいえない
わたしたちだけの狭い居場所を離れ
汚れまみれの鳥になるなら
ドレスコードはいらないね

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