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ホッキョクオオカミ(Canis Lupus arctos)の魅力 *写真は雌

オオカミは広く北半球に分布しており、別名タイリクオオカミまたはハイイロオオカミと呼ばれています。諸説ありますが13亜種に分類されます。

その中でホッキョクオオカミは最北限のカナダ北部、グリーンランドに棲んでいます。前にも書きましたが今から28年前に発刊された世界的な写真家ジム・ブランデンバーグ写真集「白いオオカミ:北極の伝説に生きる」にカナダ北極圏の北端にあるエルズミア島の彼らの生活がブランデンバーグの体験を通していきいきと撮影されています。文章の描写もオオカミたちへの愛情とリスペクトに溢れています。

ホッキョクオオカミの魅力は何よりも白い毛です。この白い毛のおかげて北極圏の雪景色に溶け込むことが出来るのです。保護色たる所以です。特に冬毛は素晴らしい防寒具、襟足も足も2倍位の大きさに(笑)このモフモフは特に女性には萌えポイントらしいです。また体の割には小さな耳と短い鼻口部は厳しい冬に体温調節の役目をはたします。やっと会えたホッキョクオオカミは思ったより大きく感じました。体長は1m20cmはありそうです。ずば抜けた視力、聴力、嗅覚、用心深さを持つ彼らはまだ那須の環境に慣れるのには時間がかかるかもしれません。

狼の丘

こちらはすでに完成している「オオカミの丘」の外観です。奥に石で組んだ舞台があります。オオカミは高い場所から見下ろすのは自分のテリトリーを確認するためらしいです。那須の雪景色の中でこの場所での「遠吠え」を夢見ています。遠吠えは自分たちの居場所を他の群れに知らせる以外にも多くの理由があるらしいです。この点はまたあらてめて。本来3月20日にオープンする予定だった「オオカミの丘」。彼らはどんな姿を見せてくれるのでしょうか?

ポスター

バックヤードで一緒の兄弟の写真です。奥が雄、手前が雌のホッキョクオオカミです。2頭でいるとリラックスしている様に見えます。オオカミはパックと呼ばれる群れで獲物を求め移動します。その距離は数百キロに及ぶことも。群れの中の序列、役割は明確です。この2頭はドイツの動物園からやってきました。この兄弟のルーツに思いを馳せています。彼らの事を深く理解したいと心から思ってます。

狼兄弟

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最後に那須の九尾の狐をモチーフにアニマルアートを展開する「プロジェクト9b」や観光協会で改元祝賀の九尾狐絵巻等動物ご縁で親しくさせていただいている漫画家 姫川明輝先生からこんな嬉しいプレゼントも。ゼルダの伝説はあまりにも有名ですがシートン動物記の挿絵を描かれたり大の動物好き。特にオオカミ🐺は数多く描かれてます。

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