よね@IB教員

IB教員。(DPメイン) DP歴史とコア科目(TOK,CAS,EE)を教えています。 …

よね@IB教員

IB教員。(DPメイン) DP歴史とコア科目(TOK,CAS,EE)を教えています。 色々考えていることを自由に書いていく予定。 国際バカロレア/IB /DP歴史/history /TOK /CAS /EE /哲学/教育

最近の記事

国際バカロレア⑥

国際バカロレアは年に一回ある最終試験で合否がでるわけですが(その他に内部評価もあります)、そこに至るまでどう学力を測るのかというのが課題です。 模試は一般的な試験の指針としては使えるが、国際バカロレアにそれはなく、生徒からするときちんと勉強ができているのか不安に感じる場面もあるでしょう。 ベストな解決策は見つかっていないですが、 ①他校と交流することで現在地を知る ②過去問を解いて採点してもらう の二つは行っています。 とはいえ、これでも数字として明確に出るわけではないので

    • 国際バカロレア⑤

      今回はDP生の部活動について。 DP生はかなり忙しいはずです。人によっては慣れない英語で多くの課題をこなしていく必要があります。そんななかで部活動をやっている人もいます。 担当した生徒でも何名かいましたが、相当苦労していました。 国際バカロレアは名の通り国際的なプログラム、日本ならではの部活動や諸教育ベースでは限界があります。とはいえ、日本でも…と考えると活動がかなり制限されてしまうので難しいところです。 個人的には、高校1年生頃まで部活動はOKではないかと考え、2年生でC

      • 教育の特別さ

        教員免許もいらない様な事案もある現在、「教育」は特別なものではなくなってきています。 医師免許がないと世間は騒ぎ立てるが、教員はそうではない。特別なことなど必要ないかもしれません。 確かに子どもと接することはよくあるし、人前で話すことも珍しくないため、誰にとっても身近で教員をやるイメージはつくと思います。 しかし、本来であれば基礎研究や教育史、心理などさまざまなことに精通すべきです。 教育軽視のニュースはガッカリしますが、そもそも教育を重視している学校はどれほど多いのか?専門

        • 国際バカロレア④

          今回は視点を変えて大学受験について。日本の一条校で、かつ日本語DPで行なっている前提で書いていきます。 まずなんといっても受験は非常に難しいです。 単に推薦入試の難易度もありますが、DP生はそれに加え最終試験(IBの試験)をこなさなくてはなりません。 単純に同時並行で進んでいく点が大変です。さらに通常の課題もあるため、自ずと時間的制約が多くなります。かなり体力的、精神的にタフでないと厳しいでしょう。 また、何を「推薦」するか、アピールポイントにするかというのが大切です。

        国際バカロレア⑥

          国際バカロレア③

          今回はIBの理念について。 IBO(機構)は以下の様に定めています。 「国際バカロレア(IB)は、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。  この目的のため、IBは、学校や政府、国際機関と協力しながら、チャレンジに満ちた国際教育プログラムと厳格な評価の仕組みの開発に取り組んでいます。  IBのプログラムは、世界各地で学ぶ児童生徒に、人がもつ違いを違いとして理解し、自分と異

          国際バカロレア③

          国際バカロレア②

          今回は生徒が現在取り組んでいるTOKエッセイについて。 (学校によりますが)高校2年生の後半からTOKエッセイを書き始めます。 6つの所定課題(問い)から1つ選んで解答します。また、AOK(知識の領域:自然科学、人間科学、歴史、数学、芸術)に絡めて解答していきます。 例えば、「主張を証明するには、事実のみで十分なのであろうか」や「知識の獲得において、疑問を投げかけずに専門家に追随することは、専門家を完全に無視することと同じくらい危険なのだろうか」という問いが出題されていま

          国際バカロレア②

          国際バカロレア①

          初めての投稿です。 国際バカロレア(IB)を広めたいのと同時に自身の備忘録のためにはじめました。 IBを勉強して7年目、実践に携わり2年目のまだまだ勉強中の身ですが、色々発信できればと思います。 今回は私が1番興味のあるTOK(知の理論)について。 これは「哲学っぽい」のですが、「哲学とは異なる」と言われます。私の見解としてはまるっきり哲学です。ただ、用語を使用しない点、あくまで知識にフォーカスをしている点がいわゆる哲学とは異なります。まあどちらでも良いのですが、哲学を勉

          国際バカロレア①