【コンテクストリサーチ:4】アプリ「Polca Life」と主体性の萌芽
#継続応援プラットホーム ”Polca Life”
「polca Life(ポルカ ライフ)」とは、個人や団体に対して月額で応援をすることができる“継続応援”プラットフォーム。 何かにトライしたい人や、何かに困っている人を繋がりから“後押し”できる世界を「フレンドファンディング」と定義し、そんな世界を作る「Polca」の新サービス。数回にわたり企画を立ち上げ、継続的に支援を集める企画者に対して、「単発の企画に限らず、継続的に支援したい」といった要望に対応すべく、「月額課金」とメッセージなどの「応援」を継続的に企画者に送る“継続応援”プラットフォームとして開発。[ 1回だけ/ずっと(月額) ]のふたつの方法での応援の受付ができたり、50円〜の応援が可能だったり、プロフィールページのURLをSNSでシェアした際、アイコン付きの「〇〇を応援しよう。」カードを生成できるなど、経済を「もっとやさしく、なめらかに」するという創業者家入一真氏の思想が反映されている。
2011年代から広がった誰でも資金調達できるクラウドファンディングと「Polca Life」が違うのは、継続的なやさしい応援性にある。一度きりの大きな金額を支援するだけでなく、月額での応援が可能であり50円/300円/500円/1000円という小さな金額で応援側が決められるシステムがある。「私でも月50円なら出せるかもしれない」という応援が容易になる。お金持ちなければ支援なんてできない、そんな観念を脱却するアプリケーションだ。小さなレベルであっても自身で金額を決めるため主体性が発生するゆえに、それは単なる数値としてのお金ではなく、応援表現に近いお金になる。どれくらいの時間、どんな強さで拍手するかだ。
Polca内でのコメントやSNS内の #PolcaLife の内容にネトウヨなるネガティブな書き込みは見当たらない。自分で決めた金額を支払ってまで、わざわざネガティブなコメントを書く人はいない。西野亮廣氏の「レターポット」でも同じことが言えそうだ。書きながら思うのだが、応援という主体性に小さいか大きいかなんて存在しない。応援したいという前向きな希望しかないのだろう。そんな希望の世界を作りたいものだ。
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