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呪いをかけた人には呪いをとくことはできない

「あなたには、出来ません」

こう言われて諦めたことはありますか。私の母は諦めたそうです。言った方には、また別の呪いをかけられた経験があることが、ぼんやりと見えています。

人をひとつの全体として見ることが、調和的な世界の特徴だと私は考えます。

自由で平等で、自己確立した、一定の行動規範を揺るぎなく持っている個人を、想定することもできます。そのような世界は「普遍主義」的であるのですが、こうした見方による齟齬が、例えば父と私との間の確執を作っています。

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