営業未経験で、そもそも営業をされるのが嫌いな私が、インサイドセールスで結果を残さなかった話。【前編】
営業を ”する” のも ”される” のも嫌いな私ですが、2022年4月からインサイドセールスをすることになりました。
やってみなきゃわからないのでまずは挑戦をすることにしまして、初期の頃はこんなつぶやきもしていました。
なんだか、やる気に満ち溢れていますよね(笑)
で、結論。
苦手意識を変えることは、そう簡単ではなかった。
完全に数字が取れなかったわけではなく、月間MVPを頂いたこともあります。
ただ、どうしても営業が好きになれない。
私自身、営業をされるのが嫌いで「自分が本当に必要なモノや情報は自分で調べて情報を取りに行くだろう」「今のこの時代に電話だけでセールスって…」という考えが根底にあります。(注:一部考え方の例外はありますよ)
実際にやってみてどこかで楽しさが見いだせるタイミングが来るかも知れないと思っていましたが、やはり営業だけは苦手意識を変えることは出来ませんでした。
この1年、何がダメだったのか、営業スキルに何が必要なのか、チーム全体で何が足りなかったのかというのを自分なりに分析したので記事にまとめようと思います。
これから営業職になろうとしている人、営業が苦手だな~と思っている人の何かの気づきになると嬉しいです。
①インサイドセールスをやる上で、そもそもな部分が嫌いな私
そもそも、私がインサイドセールスをやるにあたり致命的なことが2つあります。
(1)そもそも、電話が嫌い。
相手の姿が見えない中で時間を共有したり、会話をするというのが苦痛で、基本的には急を要すること以外はメールで連絡をしています。
出来れば、会社の電話も受けたくないくらいです。
自分発信でプライベートな電話をした時間というのは、人生でほぼありません。相手が見えない苦痛を感じながら話すくらいなら、会って会話したい。
なので、オンライン会議ツールが流行りだした頃も苦手意識が強すぎてスタートがだいぶ遅れました。(オンラインは姿が見えるけど空気感がわからないのが辛かったです。今はだいぶ慣れましたが)
(2)そもそも、営業が嫌い。
必要なモノは自分で探すし、必要の都度こちらからちゃんと問い合わせをするので、そっとしておいてほしい…というのが私の気持ち。
なので、店員さんが様子を伺いながら近づいてくるあの感じがもうストレスしかないので、気持ちが追い付かないときはお店からすぐに出ますし、場合によっては「必要な時に声かけるので、結構です」と声掛けをお断りすることもあります。
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オペレーターとしてインサイドセールスをする上で要となる2つが苦手と言う状況の中でチャレンジしようと思ったのは、ステップアップしてマネジメントや運営側をやりたいというのが最初の目的があったのと、やってみないと合う合わないはわからないという思いがあったから。
結果としては、苦手意識の払拭は出来なかった。
大きな要因としては、一般的にいう「繊細さん気質」を持っていたからだと思います。 「繊細さん気質」を言い訳にせずにトークする術を考えたり、「大丈夫、大丈夫」と自分のマインドに言い聞かせたりもしたのですが、話す内容を組み立てて「よし!」とコールボタンを押そうとした瞬間に管理者から別件で声を掛けられるだけでやる気を失くしてしまったり、枠にハマって仕事が出来ないという性格も考えるとどんどんと下準備に時間がかかってしまい、1コールするだけでも一苦労な状況に陥っていきました。
周りのスタッフの営業力を見ながら「みんな凄いよなぁ」なんて思うことも多々あって、出来ていない自分を反省していました。
ただ、出来ないことだけに目を向けてもダメなので、苦手なりに自分が周りより出来ていることは何かと言うのを考えてみることに。
「セールストーク」は出来ないけど「雑談力」は誰にも負けていない。
電話も営業も苦手な私が電話をしているだけでもすごいし、セールストークはマニュアルあっても雑談力はマニュアルがないので、雑談力では負けないと思えただけでもすごいぞ私!と自分を褒めてみましたが、やっぱり営業で数字が取れないというのは営業職としては致命的。
この部分に関しては、後編で詳しく掘り下げたいと思います。
②未来投資が出来ないチーム
自社製品ではなく、クライアント様の商品のインサイドセールスを行うチームを少人数で編成して活動をしていました。
とにかく研修体制というのが整っていない上に管理者自身がマネジメントを理解していないのでメンバーを放置しているような状況で、最終的には管理者が「数字しか見ず現場を把握していない」という事態にまで陥りました。
カンブリア宮殿という番組が好きでよく見ているのですが、会社存続の危機に陥ったことのある企業のほとんどが
”リーダーが数字だけを見て従業員を見なくなると離職率が上がる”
”リーダーが従業員を重視するようになると業績が上がる”
という状況だとわかっていたので、管理者とチームを良くするための話をしているときにこの話やチームを良くするために出来ることをいくつか伝えました。
管理者は「そうですよね」「やってみますか」と口では言うのですが、そもそもマネジメントのやり方を理解していないし何より動こうとはしないので、成績の部分では現状が悪くなる一方。
マネジメントが得意ではない管理者を無視して、私がメンバーのスキルアップを手助けする方法を考えたりもしました。ただ、行動するには管理者の許可が必要だったので話をしてみると、「別にやってもいいけど、そういうことやる必要ある?」とその対策を快く受け入れて貰えないことが多く、私もチームの為に何かをするという気持ちがどんどんと減っていきました。
完全にチームが悪循環に陥ってますよね。
取り扱っている商材が専門知識を必要とするものなので、そもそも資料としてマニュアルがないことに問題があると思っていて、初心者でも全体像を掴めるようなマニュアルを作りたいと思っても、
「数字をちゃんと取っていたら、その作業をしていいよ」
と言われてしまいます。
私は今後も数字を取り続けるために今、時間に投資をして資料作りを行いたいのですが、管理者は目先の数字(今月のKPI)だけに注視しすぎてメンバーの知識に対する未来投資というのが出来ずにいます。
人材への研修や時間の投資が必要だと私は何回か伝えていましたが、これもちゃんと理解されずに10か月ほど経った頃、いよいよ危険を察知したのか研修時間が設けられるようになりました。
ただこれも、どういうチームに持って行こうとしたいのかゴールが不明確で研修内容に中身がなく、ただ管理者が話をして満足して終わるという無駄な時間になっているのが懸念事項です。この1年で計画性のない研修ほど無駄な時間はないんだなというのを学びました。
営業に限らずですが、人材投資に使う時間と言うのは未来への投資なのですぐに結果は出ませんし、プラスになるかマイナスになるか現段階では未知数ですから躊躇しやすいですよね。
ただ、やはり会社に利益をもたらすのは従業員ですから、従業員に対する投資というのは出し惜しみしてはいけないというのを改めて感じました。
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後編に続く。(公開までしばらくお待ちください)
【後編】営業未経験で、そもそも営業をされるのが嫌いな私が、インサイドセールスで結果を残さなかった話。
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