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5月31日、本会議が行われないため、会期延長決定?解散総選挙は?

5月31日に衆議院本会議の開催が検討されていましたが、
どうやら行われないことになった模様です。

それが衆議院解散と少し関係が出てくるかもしれません。

会期延長が見込まれる理由

本会議を開く理由は
件の「政治資金規正法改正」について採決を行うかどうか。
31日まで採決を行わないと、
国会会期末の6月23日までに参議院を通過することができなくなり、
会期延長がほぼ確定するというカラクリ。
(※ほぼですよ、ほぼ。正確には絶対無理ではないようです。)

確か数ヶ月前もありましたよね。
予算を通すか通さないかで野党が時間稼ぎをしたことが。
あの時は野党が折れて強行採決に至りました。
衆議院で可決されれば
衆議院の優越の原則がありますので
参議院を通過して法案が通る仕組みなのです。

参議院での最短のスケジュールを加味しても
会期末には間に合わない
ということになります。

自民党が強行採決を行わない理由

公開する基準を10万円に設定した自民党案では
飲めない!と言って野党が一致団結して反対に回っています。
幸い公明党が折れて賛同してくれているので、
本会議を開催して強行採決を行うことはできるのですが、
流石にこれを強行採決してしまうのは
自民党さんとしてはどうしても見栄えが悪い

だって自分たちのところで起こした問題について
法律の改正を行なって是正していこうって話なのに
ガバガバの改正案を出してきて
メディアでも叩かれている挙句、
議論を尽くさぬまま強行採決というのは
確実に選挙に響きます。
ええ、確実にです。

それゆえ、今回は強行採決に踏み切らなかったのでしょう。

会期延長=解散総選挙?

以前このような記事を書きましたが、

このような状況になると
会期延長=解散総選挙とは言えないかもしれません。
理由は3つ。
 

① 会期延長は想定内

自民党としてもここまで与野党から反発があるとは
思っていなかったのかもしれません。
それでも、会期を延長するのは想定に入れていた節があります。
延長したら解散しなければいけない
というわけではないので
柔軟に考えていくことは可能です。

② 蓮舫参議院議員の都知事選出馬表明

東京都知事選挙に蓮舫さんが出馬表明したのは想定外でしょう。
都知事選挙まで立憲民主党に取られるとなると
いよいよ自民党政権が危うくなります。

都知事選の後に選挙となると
立憲民主党が勢いづいている可能性があるので
自民党がより苦しくなります。

③ 自民党総裁候補が弱い

自民党を見渡しても
めぼしい後継者が見当たらないという問題があります。
確かに、火中の栗を拾うくらいなら
次の選挙に負けるところまで
責任を全て岸田さんに押し付けてしまって
自分はその次の総裁を目指した方が
総理大臣を狙っている候補者にとっては良いのかもしれません。

岸田総理にとっても、
自民党総裁選に出馬して
もう一度総理大臣に返り咲いてからの選挙の方が
負け方がマシになるという可能性が見えてくるわけです。

はてさて、解散総選挙どうなることでしょうか。
今からいろんな可能性を考えることは可能ですが、
政局はギリギリのギリまで動きます
どうなるのかわからないところも衆議院の醍醐味ですね。


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