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ゴルチエさんの愛を受け取って「変わっている」を考えてみた🐿️

HPのブログをアップしています👗りえさんとジャンポール・ゴルチエ『ファッション・フリーク・ショー』を観てきたお話です❤️読んでみてください〜〜〜↓↓↓

🫶「変わっていることは素敵なこと」

今回のミュージカルでは「変わっていてもいい。みんながみんなの好きなファッションを思いっきり楽しもう!」という大きなテーマが流れていました。
多様な人種やボディサイズのモデルを起用し、ジェンダーニュートラルなファッション。故郷を愛し、身体を愛し、ファッションを愛し、芸術と自分自身を楽しんでいるゴルチエさんのパワーが伝わってきて、底抜けに明るい演出だけど、涙が溢れてしまいました。

2023年現在は「変わっている考え方」って「そうだよね…!」「みんな違ってよくて、みんなの意見があるよね…!」「美って画一的なものではないよね…!」「変わっているもの、どんなものでもそれぞれの素敵さがあるよね」という考え方のようなものが徐々に広がってきてはいますが、
1952年生まれ(現在71歳)のゴルチエさんの時代は「変わっているのは素敵なことなのだ」とファッションを用いて主張することが今よりもっともっと大変で、彼の生き方において、とても必要なことだったんだろうな…と感じています。

ゴルチエさんがかなり過激なファッションを創作している理由は、世間へ「私たちはここにいますよ」と気付いてもらう意味合いと、仲間たちへ「そのまま(変わったまま)でいいよ」というメッセージもあるのだろうなと思います💌

👀「変わっている」ってなんだ?

自問自答ファッション教室でもよく議題になるのですが、一人一人の感じ方によっても、生まれ育った環境によっても「変わっている」って違ってきますよね。

例えば中学高校時代、進学校に進学してみんなが「キチっと学校の制服を着て」「地髪で」「ノーメイクで」過ごした環境だったら「金髪にしてギャルメイクをする」ことが「変わっている・個性的」と捉えられることがあります。

逆に自由な校風で「みんなが髪を染めて」「みんながメイクして」「みんなが携帯のストラップを30個くらいつけている」という状況であれば、黒髪で眼鏡で、おとなしい髪型の子は「変わってるよね」と言われる対象になるかもしれません。

「変わっている」ってその場のマジョリティーとの「比較」なんだなぁとしみじみ思います。

❤️「個性的」ってむずかしいよね

私は「個性的」という言葉が大好きですし、そうなりたい、そうありたいと思っていますが、自らのルーツを辿ると学生時代、自分の周りを囲んでいた友人たちや好きだった年上の方々が「自己の主張」を大きく持っていて、それが楽しそうだったからだな…と思います。

絵を描いて個展を開いたり、路上でダンスをしたり、一人で世界を旅したり、自分のブランドを立ち上げて販売したり、のびのびと自己表現している友人達を見て「素敵だな」「私も自分の表現を持ちたい!」と願ってきました。なので、個性的という言葉に純粋に憧れていました。

🌱普通になりたい

一方で「どうしても目立ってしまうから普通になりたい」という考えも「そうだよなぁ〜〜〜」と思っていて、例えば人よりも優れた頭脳や才能を持っていたり、「良い子」とは違う魅力を持っている(=社会人として、上手くできないことがある)と「型にはまれない」「普通からはみ出ちゃう」という苦悩もあります…!!

「馴染みたい」「社会から受け入れられたい」「変に目立ちたくない」「変わっていることで迷惑をかけたくない」というのも、うんうんそうだよねぇ、と頷けます。
特に学校生活や会社など「調和が求められる場」での「普通」の匙加減って、もう難易度MAXなくらいむずかしいのですが、同時に喉から手が出るほど欲しいものでもあります。

🧡普通コンプレックス

「普通であること」がコンプレックスの場合もありますよね。苦労もあったけれど、割と幸せに生きてきて、趣味や思考も変わったところがなくて「個性的な人を見るともやもやしてしまう(理解できない or ジェラシーを感じてしまう)」というのもよく伺います。(芸術の道を志すタイミングで、普通であることに悩んでしまうケースも多いです)

🐎ヨナ・コンプレックス

私は精神学者のマズローさんが好きなのですが、有名な「ヨナ・コンプレックス」という考え方もあります。成長して自分が変わっていくことを恐れるあまり「自分は普通だから」と思い込むことで、成長や成功の可能性を自ら避けてしまうことです。

夢を実現することを恐れて「私は普通だから…」「今のままで十分幸せだから…」と逃避してしまう。(満足している状態ではなく、変わるのがこわい。)そんな気持ちもありますよね…!突き詰めていくと自分が「平凡」でなくなってしまう。それも足がすくむほどこわいよなぁ。

変わっていること、ファッションとの付き合い方

ゴルチエさんのパワーを受けて「変わっている」ってなんだっけ?と改めて考えてみました。

「変わっている」と聞くと、「変わっている人が好き」「自分も個性的でありたい」「しかし変わっていることで周りを混乱させるのも申し訳ない」「普通から抜け出してしまうのもちょっと怖い」「みんな(色々抱えながらも)そのままで生きられるようになるといい」という気持ちが目まぐるしく竜巻のように巻き起こります🌪️

私は「ファッションオタク」であり「感情マニア」なので、「変わっている」について巻き起こる感情のひとつずつを「わ〜〜〜!複雑な感情だ!!」「レアな感情だ!」「それもいいね!!」と楽しんでいますが、ファッションへの落とし所として自分がどうしたら「心地よい」のか、考え続けていきたいなぁと思っています👗

 〜おしまい〜

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