私が考えるスピリチュアル・ディクショナリー:パワーが出る薬
ぱ:【パワーが出る薬/Powerful medicine】を調合してくれるドラッグストアとは、その店の奥に黒縁の眼鏡をかけた薬剤師が、私の疲れた顔を見てこう言った。
「いらっしゃいませ。どうされましたか?」
「最近、疲れがとれないのでパワーが出る薬を調合してくれませんか?」
「分かりました。よく効くのがあります」と言って、調合してくれたドリンクを出してくれた。私がそれを飲もうとした時、
「ちょっと待って下さい。私の肩に後ろから、つかまって下さい」
「あっはい」
「いいですか~行きますよ!せーのっジャーンプ」と言って、私達二人は空高く舞い上がっていった。
「あ~~~~~」私は思わず大声を上げた。
「もうすぐです!もうすぐつきます!」
「何処へ行くの?」
「着きましたーーーー!」
「ここはどこですかーー?」
「どこぞの山の崖でーす!」
「崖ーー?」といった瞬間、私は薬剤師の肩につかまっていた手を滑らせて、真っ逆さまに落ちるところだったが、辛うじて、薬剤師のおっさんのズボンのベルトと、その下に履いていたパンツのゴムを力一杯握りしめて、私は心の中で叫んだ。
「こんなところで死んでたまるか!」その時、薬剤師が私に大きな声で叫んだ。
「私と一緒に決めの文句を言って下さい!私のパンツのゴムが伸びきってしまう前に!」
「決めの文句?!」その時、私はピン!ときた。
「よーーし!ファイトーー!イッパーーーツ!リポビタンD!!!!」
「毎度ありーーー!」と薬剤師のおっさんが満面の笑みで、ゴムが切れてズレ落ちそうなパンツを両手でつかんでいた。私の身体のエネルギーは満タンに充電された。そして、私は薬剤師に言った。
「あんた!息子が顔だしてるよ!」薬剤師は真っ赤な顔をして、恥ずかしそうにしていた。
「どんなドラッグストアーやねん!」
という意味。
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