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不快自慢大会をする父と母


■父親が持ち帰るのは、不快感
かつての父親は、家庭に給料袋という達成感を持ち帰っていました。しかし時代が進み、現代の父親の仕事は、大きく変化しました。父親の仕事は、家族の目に触れることはなく、父親が自分の成果として持ち帰るのは、不快感だけになりました。どれだけ疲れているか?それが、父親にとっての努力の評価となったのです。

■母親も対抗して不快感を示す
母の仕事も時代と共に変化しました。充実感や達成感のあった家事労働は便利さと引き換えに電化製品が奪いました。すると母親の仕事は、単純作業の絶えることしかなくなり、父親と同じく、努力の成果はいかに自分が不快を感じたか?の主張に変わったのです。

■子供も真似をして不快を主張する
こうした家庭内での、不快自慢大会は、実は、子供も同じように参加するようになります。子供は積極的に勉強に対して、父親と母親と同じように不快感を示し、努力の評価を得ようとします。

■現代の貢献は、不快への忍耐
仕事が分業化し、スピードや結果が求められる時代では、プロセスを楽しむ充実感を感じにくくなっています。その代わり不快だけがやたらある世界となり、私たちは不快に耐えることこそが成果と考え過ぎているのかもしれません。


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