2. 我々はどこから来たのか

お台場に行きすぎて、一切自分は住んだこともないのに、豊洲に住んでる子と地元トークを30分ほど繰り広げてしまいました。本当にいい場所だから、マジでみんな来て欲しい。案内するから。地面も、建物も、全て人間が作った場所。そこにある窒素も、酸素も、一体どうやって生まれて、どこを旅して、何人の体内を巡ってきたか、誰もわからない。だけど、身の回りの空気は、全部僕のもの。東京テレポート駅から伸びる天空通路の真ん中に立てば、お台場は全部僕のもの。とにかく、来てくれ。行くから。

こうやって誰かがこれを読んでいるのを想定してるかのように書いてるけど、多分僕は他人に自分が書いたものを見られるのがとても嫌い。自分の胸の内は自分のうちにとどめておきたいし、自分の思想は全部自分にしか開けないセラミックの金庫に入れておきたい。じゃあなんで書くんだよ矛盾してるだろって?それは一切の矛盾がない一点の曇りもない人生を終わらせてからそっと僕の右心室に向かって言ってくれ。脳内から食卓塩の瓶一本に入ってる粒数くらい溢れてくる言葉を形にするだけで、世界はどこかで変わってると信じて。

怜子

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