18. もし明日地球が終わるなら?

僕の主治医の先生、いつも「やっぱりなるべく飲酒とかタバコは控えてくださいねー」って言ってくるんだけど、いや、ちゃうねん。体に悪いとかじゃなくて、ダメなのよ本当は、そもそも。「まだ18です」って一応形式的に返しても、「あ、まあ、今一番楽しい時期でしょ?」とか言って。先生にも、イケイケの医学部時代があったって考えると、なんだか愉快・ダイヤモンド in America.

基本的に、今まで僕は、勉強に関しては、どちらかと言えば出来るやつとして扱われてきた。地元の小中では一番出来る人の一人だったと思ってるし、高校でも、まあ絶対に敵わない奴らがいるって思い知らされたとはいえ、一応ずっと上の方のクラスだったし。そこは、正直あんまり謙遜するつもりはない。
だから、昨夏の入院生活は、とってもおもしろかった。最初僕の担当に就いた先生はすごく若い人で、横にいる人もみんな研修医の人たち。当然、みんな医学部を出てるわけで、超デキる人達。僕が日常でそういう人たちと話す時、たいてい、あっちにも僕に対してそういうリスペクトがあるっていうか、まあ烏滸がましいんだけど、まあ、少なくとも僕を馬鹿として扱う人はあんまりいないわけで。で、別にそのお医者さんたちが僕のことを馬鹿だと思ってるとか、貶してたとか、そんなことは1ミリもないんだけど、あくまでそこには側から見たらエリートと一般人っていう構図が存在してて、なんだろう、その感覚がとっても面白かった。

どうしてそんなに急いで正解を求める?
お前ごときの基準で決められた正解が、果たしてどんな意味を持つ?
ええじゃないか。お前が信じる道があるなら。それで。

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