姉の命日

今日は20年前、私が大学3回生の時に命を絶った姉の命日。

私が一人暮らしで家を出ていなければ、とか、親との間にもっと入っていれば、とか、無くなる前の最後に姉からご馳走してもらったコーヒーゼリーの味とか、今でも本当に痛切に感じています。

アホみたいにバイトをして生活費を稼いで1人暮らしをしていて、日雇いのバイトに行こうとした時に親からかかってきた電話が、正直意味が分からずに、バイトを休んで実家に戻った時の気持ちと、今にも動きそうな横たわって棺に入っている姉の姿、今でも忘れられません。

 市営住宅の11階から飛び降りた姉、それをたまたま目撃した母、植え込みに当たって綺麗な表情のままゼーゼー呼吸をしていた姉。

 その現場を見ていないだけに、見ていた母と父の辛さを考えると、父が厳しく接し過ぎたと思っても今更それを責めることは出来ないんだなと思います。

 姉が亡くなっても3つ下の妹、7つ下の弟が居たので、この子達が社会人になるまでは頑張らなきゃと、苦しんだ数年間。本当に姉が居てくれたらと思わない日々はなかったです。今はもう社会人として自分の人生を歩いている妹と弟、私よりも遥かに優秀で気を遣える2人。2人にとっても本当にショックだったと思うし、私も涙って枯れないんだなぁと思った姉の葬儀。

20年経った今でも受け止められてはいないし、今でもあって話をしたい姉。せめて出来ることは、いつか姉に会うことがあったら、精一杯生きたよと伝えることかなと思います。仕事も本当に責任重いけど、自分が死ぬことで、周りの人に悲しい、後悔する思いをさせないように。

ただ、それだけです。

だから、かけちゃんもたっちゃんも学校で何があってもとにかく生きること、それだけを大切にして欲しいです。

 姉が亡くなってから知り合ったむっちゃん、そうしてそのおかげて出会えたかけたつ、その3人は絶対に守りたいし、2度と同じ経験をしたくない、と思います。

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