知っていそうで知らない樹木のこと
皆さんこんにちわ。
はJIMAです。
今日は植木に携わる人は普通に知っていること
にはなると思いますが、
そうでない人に向けて
樹木の知っていそうで知らない事を
記事にしていきます。
よろしくお願いします。
樹木とは
そもそも樹木とは何を指しているかと言えば
地面に生え、太い幹をもち、
1年以上一箇所に定着して存在し続ける植物の総称で、
多年生植物のうち、
草幹に形成層(けいせいそう)があって
肥大成長するもののことを言います。
木本性(もくほんせい)で、主幹が側枝より
大きく生長し、
二次肥大する植物で、茎頂の伸長生長が
無限に続くものになります。
植物学では木本植物(もくほんしょくぶつ)と言います。
簡単に説明すると
年輪が出来るものを樹木と言います。
大木で有名なのは↓写真の屋久島の縄文杉ですね
常緑樹と落葉樹
常緑樹
葉の寿命が1年以上あり、
年中葉をつけている樹木の総称が
「常緑樹」になります。
落葉樹とは葉の寿命で区別されます。
葉が革質や肉質で厚く光沢があるので
葉のついた状態でも落葉樹と
一見して見分けられることが多いのが特徴です。
葉の寿命は環境条件によっても変化しますが
クスノキのように1年で
毎年すべての葉が作り替わるものもあれば
アカマツやシイ類のように
2年で葉が作り替わるものあり
モミ類やツガのように長ければ
10年以上になるものまであります。
また、常緑樹だからと言って
葉が落ちないわけではありません。
常緑樹の落葉期は広葉樹では
春の新葉展開時が多く、
針葉樹では成長が休止する
秋から冬にかけて落葉します。
春先や秋冬には古い葉が落ちますが
新芽が残っているので
緑のままのように見えています。
落葉樹
葉の寿命が1年に満たずに
すべての成葉を失って休眠状態に入る時期をもつ
樹木の総称を「落葉樹」と言います。
葉の寿命が一年未満のものを落葉樹、
葉の寿命が一年以上のものを常緑樹に分類されます。
落葉樹の多くは落葉前には
葉の付け根に離層(りそう)という層を作ります。
これは人間でいう血栓の様なもので
離層が出来ることで水分や養分の行き来を
遮断するものになります。
凄く簡単に説明すると
離層が作られることにより、
紅葉が始まっていきます。
※(紅葉については違う記事を作成します。)
常緑樹は少量の落ち葉を年中掃除をし
落葉樹は落葉後大量の落ち葉を掃除する
といったイメージです。
実は各県にある 県の木
それぞれの県には県木という
県が定めた木があります。
以下県の木一覧
北海道・・・エゾマツ
青森県・・・ヒバ
岩手県・・・ナンブアカマツ
宮城県・・・ケヤキ
秋田県・・・秋田杉
山形県・・・さくらんぼ
福島県 ・・・ケヤキ
茨城県・・・ウメ
栃木県 ・・・トチノキ
群馬県 ・・・くろまつ
埼玉県 ・・・ケヤキ
千葉県 ・・・マキ
東京都 ・・・イチョウ
神奈川県 ・・・イチョウ
新潟県・・・ユキツバキ
富山県 ・・・立山杉
石川県・・・あて(アスナロ) あてとは石川県の方言だそう
福井県・・・マツ
山梨県・・・かえで
長野県・・・しらかば
岐阜県・・・イチイ
静岡県・・・もくせい
愛知県・・・ハナノキ
三重県・・・神宮スギ
滋賀県・・・紅葉
京都府・・・北山杉
大阪府・・・いちょう
兵庫県・・・クスノキ
奈良県・・・すぎ
和歌山県・・・ウバメガシ
鳥取県・・・ダイセンキャラボク
島根県・・・クロマツ
岡山県 ・・・あかまつ
広島県・・・モミジ
山口県・・・アカマツ
徳島県・・・やまもも
香川県・・・オリーブ
愛媛県・・・まつ
高知県・・・ヤナセスギ
福岡県・・・つつじ
佐賀県 ・・・クスノキ
長崎県・・・ヒノキ・ツバキ
熊本県・・・クスノキ
大分県・・・豊後梅
宮崎県・・・フェニックス・ヤマザクラ・オビスギ
鹿児島県・・・クスノキ・カイコウズ
沖縄県 ・・・リュウキュウマツ
北陸地方は針葉樹が多いのに対し
中部、関西地方は広葉樹が多いですね。
また九州地方は複数の樹木を
県の木として指定しています。
県の木に指定されている樹木で一番多いのは杉で7県が指定しています。
それぞれ表記は違いますが、
どれも同じ樹種「スギ」のことを指しています。
日本で一番多く植樹されている木ですので
多くの県から指定されているのも納得できます。
また、僕の住んでいる山口県は
「アカマツ」とカタカナ表記ですが、
同じ中国地方の岡山県は
「あかまつ」とひらがな表記になっていたりします。
同じ樹種ですが表記が違うのも面白いところですね。
ちなみに国会議事堂では
全ての県木が植樹してあります。
読まれている方の出身の県は
どの木が県木になっていますか?
是非コメントで教えてください。
新種の樹木は発見される?
昆虫は年間に相当数の新種が発見されるそうですが
さて、樹木の新種はいつ発見されたでしょう。
正解は2018年。
野生の新種の発見は日本では実に100年ぶりのことで
紀伊半島で「クマノザクラ」が
新種の樹木として発見されました。
サクラは植物学上、バラ科、サクラ亜科、サクラ属の
落葉高木または低木の樹木です。
この発見まではサクラの原種は10種とされていましたが
クマノザクラの発見によりサクラの原種は11種となりました。
※(サクラの記事も今後書いていきますね)
最後に
最後まで読んで頂きありがとうございます。
多くの方に樹木に興味を持ってもらい、
樹木を大切にしてほしいなぁという思いで、
今回の記事を書きました。
庭木が大きくなりすぎて困っていたり、
邪魔に感じることも多くあると思いますが、
お近くの植木屋さんに相談してみてください。
樹木を残しつつ、
快適な生活ができる事を願っております。
駄文失礼しました。