楽天銀行のナゼ?いかに楽天カードに資金還流しているのかのナゾに迫る。
楽天カードの資金調達方法にはひとつの謎がある。
楽天銀行は楽天カード債権の流動化を23年3月末時点で1.8兆円分「買入金銭債権」として保有。一方で楽天銀行の自己資本は単体で0.2兆円と、流動化残高は自己資本の9倍もある。
銀行には大口信用供与規制(1社に対してここまで信用を与えて良いよ!という上限値)があるはずだから、自己資本の25%まで、ようは500億円が信用上限のはずなのに何故1.8兆円も買入金銭信託の残高を保有できるのだろうか。
あくまで保有しているアセットが買入金銭債権であって、貸出や信用保証ではないから500億円を大きく超えた残高を保有できるのか?
それとも、楽天カードを利用している個人に対してルックスルーで一件一件格付をしていて、あくまで原債務者は個人です!楽天カードのセラーリスクを取っていないですーという整理としているのか?
はたまた、ウルトラCで債券流動化SPCを沢山作って、SPC1社あたりのエクスポージャーを500億円未満にコントロールして、1社上限の500億円のキャップを守っています!とかってことなのか。。
もしくは流動化債権全体を優先・劣後に分けて、優先債権部分に外部格付(AAA格)を付与し、「分散が図られている債権」(あくまでも楽天カードリスクではなくカード利用者個人に対する与信)として保有しているのだろうか。
楽天信託はキャッシング債権に関して以下のようなリリースを行なっているが、なぜ「キャッシング」なのか。「カード利用残高」ではないのか。
何にせよ、楽天銀行→楽天本体に金を還流させると機関銀行認定されてしまうので、楽天銀行→楽天カードに債券流動化で現金を還流させて、カード→楽天本体に金を回すってのはなかなか賢いスキーム。
きちんと細かく仕組みを知りたいです。
あ。ちなみに、私、バーゼルとか全然詳しくないから上述の内容に論理の飛躍があったら申し訳ありません。。
おしまい
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