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全日本ロック駅伝 ライブレポ①

生ライブと配信ライブの対バン、そして遠隔セッションという前代未聞の試み。さらにそれ自体を丸ごと配信してしまおうという無謀な思いつき。それは「難しいこと / やろうとしてる / 思いつくのは / 一瞬だったのに」とロック駅伝のテーマの歌詞にもあるように、本番までには数々の難関があり、乗り越えたり、乗り越えられなかったりもしました。
思っていたのとは若干違うところもありつつ、それでもなんとか第一回を完走することができたのは、大分にアトホールという場所があったからです。今回の企画を実現するために最高の環境を提供してくれた河村さん、そして優秀なPAうえのくんには、まず最初に感謝したいです。ぼくが思いつきで言ってしまうことでも、どうすればできるかを常に考えて動いてくれました。本当にありがとう!
そして今回カメラマンとして参加してくれた工藤くん。彼はぼくが2016年に「てれびチラシ」という大分のケーブルテレビの番組レポーターをしていた時の撮影スタッフでしたが、番組が終わってからもライブを観に来てくれたりして縁が続いていました。ハンディーカメラの他は固定カメラ2台だけのシンプルなカメラ構成にも関わらず、4時間を超える長時間の配信を最後まで持たすことができたのは、工藤くんの確かな技術に裏付けられた自由なカメラワークのおかげです。ありがとう!

それからディレクターとして会場下見から付き合ってくれたイケベさん。企画の初期段階から一緒に配信の難しを体験できたことはこれからも大事にしたい財産です。当日はノリノリでカメラスイッチングを担当してくれて、その様子はヒップホップグループのDJみたいでかっこよかったです。本番が終わってからもプレミア再配信と特典音源の制作にも協力してくれて、ぼくにはできない部分、見事に補ってくれています。ありがとう!


そしてなんと言っても第1区から第5区までタスキを繋いでくれた出演者のみんな、過酷な現場にも関わらず素晴らしいライブをありがとう!
初めての試みでいろいろ苦労させてしまったけど、こんなこと頼める人はみなさんの他にいませんでした。ロック駅伝自体の準備は9月終わりの文化庁の補助金申請締め切りから1ヶ月ちょっとで本番を迎えたわけだけど、出演者のみんなとはそれぞれ決して短くはない関係があって当日を迎えたわけで、そう考えるとこれまでのぼくの音楽人生が反映されたイベントだったんだと感じています。



それでは早速当日の出来事を振り返っていきましょー!
入り時間より早く会場入りしてまずはステージに「全日本ロック駅伝」のロゴを飾りつけ。「前日にいきなり言うなよ!」とキレつつも結局やってくれたヒライユミコ、ありがとう。これがあるのとないのとでは画面の雰囲気が全然違います。次回はのぼりも作れたらいいなーなんて。
余裕を持って進行しているつもりが、普段のライブではすんなり行くところがなかなか難しい。いつもの音量でやると大きすぎるみたいで配信にも適した音作りをがんばってくれるうえのくん。今回の配信、いろいろトラブルはあったけど音質は常にバッチリなんです。何なら会場よりも配信の方がクリアーに聴こえる部分もあったくらい。「音がいい」これは本当にロック駅伝の素晴らしいところです。
割と直前になってThe Old&Modernsのライブの最後にドラムと一緒にやりたいということを伝えたんだけど、ドラムが入ると入らないのとでは全然違う音作りになるはずで、そんなこと軽ーくお願いしてしまうところがぼくの悪いところで、全然迷惑そうな様子も見せず音に集中するうえのくん、神です。
まだ到着していないサイキシミンのドラム、ひかるくんの代わりに河村さんが叩いてくれてサウンドチェック。河村さんのおかげで助かりました。ありがとうございました!


リハ茶飯事

The Old&Modernsのリハーサルの後は原田茶飯事との遠隔リハーサル。スクリーンに茶飯事くんが映り、音声がライブハウスのスピーカーから流れる。それだけで湧き上がる歓喜、鳥肌ものである。そしてその音の太さはまるでスクリーンの後ろに本人が隠れているんじゃないかと疑うくらいで、これはアトホールという特別な環境とうえのくんの技術のおかげです。リハーサルの段階で既に感動してしまう遠隔セッション、本番がたのしみ。

続いてリハーサルのFLASHザ徒歩5分。フラッシュくんがいるだけで場の空気が和むから不思議。テンパったぼくの頭をほぐそうと、いつもよりも冗談多めだったのかな。少し押していたタイムテーブルもオンタイムに戻ったんだけど、次の岡沢じゅんくんで想定外の出来事。向こうで配信を手伝ってくれるいくまくんが、時間になっても来ていない…。
リハーサル最後のサイキシミンはまだ到着していないし、それじゃあここで飯でも食べますか?と言う流れに。

これが本当に良かった!ご飯食べる時間なんて計算していなかったから、ピッタリ時間通りにリハーサルしていたら食べずに本番スタートしていたはず。そしたら激しく過酷なロック駅伝、最後まで持たなかったのは間違いない。


結局サイキシミンのリハーサルと並行して音声の確認だけして、じゅんくんとの遠隔セッションはぶっつけ本番ということに。でもじゅんくんとはきっと打ち合わせしない方が、その場の瞬発力でやる方がうまくいく予感がしていたのでそんなに不安はなかった。
サイキシミンはリハーサルに来れなかったベースのしゅうとくんの代わりにフラッシュくんがベースを弾いてくれてサウンドチェック。こんなふうにリハーサルから全員の力を総動員して進行するロック駅伝。この時点ではっきり言ってヘトヘトです。普通なら自分たちのリハーサルが終わったらその辺を散歩したりするものなんですが、一瞬も気が抜けないロック駅伝だったでした。
なんとかサウンドチェックを終えて、いつの間にか開場。あっという間に開演時間も迫っている。しかし、あれ?お客さんが来ていない!スタート5分前で3人くらい。うーん、普段なら10分くらいは押してはじめるところだけど画面の前ではスタンバっているお客さんもいるはず。お客さんのいる会場で演奏する様子を配信するところが大事な要素のひとつだったので、5分だけ押すことに。

19時のスタートより少し早く配信スタート!ぼく自身がマイクを握って司会進行を勤めます。お客さんのコメントも届いていて繋がっている事を実感。ここまでの苦労を思うと、繋がっただけで大感激。
さあ、いよいよ第1区、サイキシミンがスタートラインに立ちました!!(つづく)

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