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偏光板から出てきた光の色は、どうして赤が少ないの?

偏光板の実験をされている方は多いと思います。
実験隊のブログにも、下記をはじめいろいろありますよ
偏光板児童館バージョン:反射光などを観察する工作を中心に
見えないものが見えてきたり、きれいな色が出てきたり!
実験隊もとても好きな実験です。

こちらからキットも購入できますよ!

で、この偏光板で、セロハンテープやプラスチックや氷、水晶、水あめなどサンドイッチしてやると、きれいな虹色のようなものが観察できます。

きれい~。

で、どうしてそういう色が出てくるのか?
は、こちらに書いているのですが、難しくてわかりにくいけど、PDFを入れているので、見てくださいね。
偏光板でセロハンテープが色づく理由

以前から思っていたのは、この虹のような色、赤色ってほとんど見られませんよね。
★これはどうしてでしょう?

いろいろ考えてみたのですが、結果として、
『赤い色の様な波長が長い光は、偏光する場合、その影響を受けにくいので、
相対的に、赤い色があらわれにくい』
ということじゃないかな?と思いました。
『波長が長い光は、偏光する場合、その影響を受けにくい』と書いたけど、
【その影響を受けにくい理由】は何かな?と思ったのですが、
例えば
・赤い色の光は、青い色の光よりエネルギーが低く、たとえばセロハンテープのような物体に侵入した場合、より透過しやすく、反射光として出てくる偏光された光に含まれにくい
などなど、他にも、
波長と物質の相互作用として、偏光光として出てきにくいことはいくつか、考えられると思います。探ってみてくださいね。
ちなみに、偏光板に、水晶とビー玉をサンドイッチしてやると、こんな虹色のようなものが見えます。

左のものが水晶です。『水晶の目』と言われているものです。
2枚目の偏光板の向きを90度傾けると緑色がマゼンタになります。

上の画像の場合、右が水晶です。
実験隊のショップでは、偏光板と水晶とビー玉だけのセットも
450円で販売しております。
ぜひ、チェックしてみてくださいね!
こちらです。

補足として、なぜ、赤い色が出てきにくいのかな?と考えたきっかけですが、
下記は、水あめの入った瓶を偏光板でサンドイッチしたものです。

この瓶は、偏光板の影響を受けない、底面が長方形のガラスに、水あめを入れて、それを偏光板で挟んで撮影しています。
左の上下2つは、正面から
右の上下2つは、側面からの画像です。

青と黄色の違いは、手前にある偏光板の向きを90度回転させています。
マゼンタと緑も同様です。
青の補色の黄色
マゼンタの補色の緑が見えているというわけですが、これは、
先に紹介したサイトのPDFに書いてあるので見て下さいね。

で、青と黄色になるときとマゼンタと緑になるときの違いは、光が進んできている道のりが違うからなのですが、
では、この道のりは、たまたまうまくいったからこうなったのかな?
そんなことはないよね。赤が出ることはないのかな?
そういえば、プラスチックのフィルムでも、緑やマゼンタが出ることが多いよね。
と思ったことがきっかけです。

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