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【連載】ambivalence

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ambivalence___両面性、2面性。 じきまる。の、"じきまる。ではない"部分。 私の半生を様々な角度から振り返ってみました。
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2023年12月の記事一覧

【連載】ambivalence. ~vol.1~ じきまるがじきまるになるまで。

【連載】ambivalence. ~vol.1~ じきまるがじきまるになるまで。

____人はみな、幾つもの”顔”を持っている。
家族へ向ける顔、友人と接する時の顔、はたまた、仕事での顔。
それらは意識せずとも、自然と出てきたり、自然と仕舞い込むものである。
それらは偽っているようで本当の自分だったり、本当のようで偽りの自分だったりする。

私自身もその例外ではなく、無意識的に幾つもの”顔”を使い分けている。
時にはっきりとしているようで、時にはあいまいに____

人生におい

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【連載】ambivalence. ~vol.2~ ポートレートと出会う。

【連載】ambivalence. ~vol.2~ ポートレートと出会う。

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女の子には誰しも、意味のあるような無いような事でひたすら悩んでしまう時期がある。(多分)

それは人間関係だったり、家族、恋人、容姿、仕事、将来について____などなど。
私もその例外ではなかった。

昔から協調性がなく、集団行動が苦手だった。
学校では付き合いの長い友人が数人いたが(その子たちとは今も仲良い)、女子特有のクラスのグループみたいなものにはなかなか馴染めなかっ

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【連載】ambivalence. ~vol.3~ あの頃の私は、何も持っていなかった。

【連載】ambivalence. ~vol.3~ あの頃の私は、何も持っていなかった。

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____2020年春。

世の中の話題は、世界的に大流行した謎のウイルスのことで持ち切りだった。

新入社員の社内研修、大学生の授業。様々なことがオンラインで行われ、外出するのも、周囲との接触も最低限にするよう義務付けられた。
「オンライン飲み」なんてものも流行った。

正直、定時で仕事が終わったら、かなり暇なのである。

4月に入社し、配属が決まる6月までは新人研修があっ

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