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『時間旅行』先行視聴&レポーター企画①

『時間旅行』先行視聴&レポート企画にご参加いただいた
はるさん(@USG_QMHzからのレポートが到着!

「DJ 和のアニソンMIX CDが発売決定」。
アニソンオタクにとってはなんとも心躍る言葉だ。
遠出をすることがなかなか叶わぬこのご時世に一体どんな「時間旅行」を体感させてくれるのだろう。
期待を胸にいざ出発!

時間旅行はM1 もってけ!セーラーふく で勢いよく始まる。
おそらくアニソン好きで知らない人はいないであろう名曲により心は一気に学生時代へとタイムスリップする。
ちなみに私がこの曲を知ったのは中学生の頃だ。当時、畑亜貴さんの歌詞に魅了された私は狂ったように歌詞の考察をしていたのだが、この曲に関してはあまりにも解釈が難しすぎて開始3秒くらいで心が折れた記憶がある。

M7 The world is all one!!、M8 ヒャダインのじょーじょーゆーじょー。このあたりは結構記憶に新しい気がするがそれでも10年前の曲。時の流れの早さは恐ろしい。また今回のCDジャケット担当があらゐけいいち先生だと知り真っ先にTVアニメ「日常」が脳裏に浮かんでテンションぶっちぎった人はきっと私の他にもたくさんいるのではないだろうか。

そして収録曲の中でも一際目を引くのがM 10 ハム太郎とっとこうた。
今となってはオタクがぐるぐる走り回るイメージが強いこの曲も、がっつりハム太郎世代だった私にとってはかなり思い出深い楽曲だ。小学校の運動会のダンスで踊ったりもした。…将来こんなずぶずぶのアニソンオタクになるとは思ってもいなかった幼い頃のまっさらな自分を思い出しなんとも言えない気持ちになってくる。

バンド、ヒップホップグループ、ダンスボーカルグループ…多種多様なアーティストの曲により時間旅行はどんどん進んでゆく。

M16 恋愛サーキュレーション は最近では「Tik Tokの曲」として認識している人も多い、まさに“世代を超えて愛されている曲”だろう。しかし自分にとってはやはりいつまでも愛すべき「アニソン」のうちの一つだ。

そしてM17 サクラサクミライコイユメ から始まる原作が恋愛アドベンチャーゲームである曲の繋ぎはさすがDJ 和さん。聴き手を床にする方法をよく分かってらっしゃる。

M22 Alchemy が収録されているのも激アツだ。大人になってから聴くガルデモ曲がこんなに胸に刺さるとは思わなかった。年を重ねると歌詞の受け取り方も変化するものだなぁとなんだか感慨深いものがある。

M32メリッサ、M34 曇天 などはアニソン好きでなくても聴いたことのある人は多いだろう。
当時は今ほどアニメやアニソンがマジョリティではなく私はアニソン好きであることを誰にも言わずにひた隠しにしていたため、こういったバンドのタイアップ曲をJ-POPやロックと共にプレイリストにそっと混ぜて聴いていたのだが今ではそれも懐かしい思い出となっている。

旅も終盤に差し掛かりそうそうたる楽曲が続く中、特に注目すべきはM37 Lost my music 。
代表曲である「ハレ晴レユカイ」や注目されがちな「God knows...」ではなくあえてこちらを選ぶという、これぞまさに神選曲。なにかと耳にする機会が多い看板曲ではないからこそ当時の思い出との結び付きが強く、聴き手はエモさに狂うのだ。

そしてパッと空気が変わり流れてくるのはM38君の知らない物語、M39 変わらないもの 。
ここまで様々な思い出を振り返ってきた者の心を揺さぶるのにこんなにベストな選曲があるだろうか。歌詞中の「あの日の君」に昔の自分を重ねてしまい思わず涙腺が緩む。時が経ち自分の中で変わってしまった部分はたくさんあるけれど変わっていないものだってきっとあるはずだ。

さて楽しかった時間旅行もM40 secret base ~君がくれたもの~ (10 years after Ver.) により静かに幕を閉じる。アニメのストーリーを思い出すだけでも泣けてくるのだが、切ないメロディが旅の終わりの寂しさを助長しさらに胸が苦しくなる。「10年後の8月」を迎えた2021年。今の生活はあの頃とは全然違う。
社会人になってリアタイ視聴を諦めた深夜アニメ。
いつの間にか読まなくなったライトノベル。
漫画を読む時間だってずいぶんと減った。
それでも一度好きになった楽曲はいつまでも色あせることはないし、曲を聴けばいつだって当時の自分を思い出すことが出来る。アニソンにはそういう不思議な力がある。
楽曲と紐付いている思い出は人それぞれであるため、このMIX CDは聴き手によって受け取るものがかなり異なると思う。ぜひご自身の耳で聴いて楽しんでみてもらいたい。
心が疲れやすい今こそ懐かしいアニソンを聴いて、楽しかった思い出を巡る時間旅行に出かけてみてはいかがだろうか。

Text by はる(@USG_QMHz

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